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道具の使用訓練により、サルの大脳皮質に膨張を示す信号を発見 (2009年10月08日)

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脳科学総合研究センター象徴概念発達研究チームは、ロンドン大学神経学研究所と協力し、ニホンザルに道具(熊手)を使って餌を取る訓練を施した結果、関連する大脳皮質の部位が膨張することを発見しました。

具体的には、約2週間、3匹のニホンザルに熊手を渡し、段階的に餌を遠くに置くようにして、最後には、餌がどこにあってもスムーズに餌をとることができるようにしたとのことです。

訓練前、訓練中、訓練後の計6回、解像度0.5mmという高解像度MRI装置を使って撮像し、脳の微細構造の変化を解析しました。

その結果、頭頂間溝部皮質、上側頭溝部皮質、第二体性感覚野の部位の灰白質(神経細胞層)の信号強度が、訓練の前と後では17%増大するし、さらに小脳脚部の白質(小脳と別の脳部位をつなぐ神経線維の束)の信号強度も増大することが初めて分かったそうです。

また、信号強度の増大は、サルが新しい高次認知機能を獲得しながら、徐々に脳部位を発達・膨張させたことの示唆だという点も指摘されています。

この解析手法により、知性の進化を探る生物学的研究の手段を得たとともに、ヒトに至る霊長類の進化の実態の解明に大きな貢献をもたらすと期待されています。

今回の発見によって、人間知性進化の生物学的メカニズムの解決糸口が見つかったようですね。脳についての研究は今後も注目される分野ですから、新しく発見された事柄を知識として子どもたちに教えてあげてみてはいかがでしょうか。

道具使用法を訓練後、サルの大脳皮質の膨張を示す信号を発見|理化学研究所



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投稿者 kksblog : 2009年10月08日 17:42


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