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健全な心の発達を図る「子どもの徳育に関する懇談会」報告書発表 (2009年10月02日)

sky_091002.jpg文部科学省で昨年度より開催されている「子どもの徳育に関する懇談会」では、学識経験者などがメンバーとなり、子どもの育ちの現状と課題、家庭・学校・地域社会における徳育をテーマに、これまで12回開催されてきました。これを通じて懇談会としての基本的な考え方を整理し、「子どもの徳育の充実についての在り方について」という報告書にまとめられました。

徳育は「社会(その国、その時代)が理想とする人間像を目指して行われる人格形成」の営みであり、国や時代によって変化はあっても理想を目指す点については普遍的なものだとしています。子どもの徳育の充実に向けて、現代の社会環境における課題、発達段階別の特徴と重視する点について、それぞれ詳しく書かれています。

最後に、子どもの徳育についての10の提言と、それについての解説が述べられています。10の提言は以下のようなものです。

1.家庭で子どもに愛情を持って接し、生活上の基本的なしつけを行うこと
2.課程教育の支援とワーク・ライフ・バランスの推進を図ること
3.子育て関係団体と連携協力し、地域の子育ての取組を充実すること
4.全校的な体制づくりを通じ、各学校において道徳教育を充実すること
5.道徳教育に関する教材の活用への支援と教師の資質向上を図ること
6.発達段階に応じた子どもの体験活動の充実を図ること
7.絵本の読み聞かせや古典に親しむなどの読書活動の充実を幼児期から図ること
8.有害情報から子どもを守る取組や情報モラル教育を推進すること
9.子ども向けの良質な番組提供や出版などへの取組を充実すること
10.子どもの徳育の充実に向けた啓発活動を推進すること

「徳育」という名前になると、なにか古めかしい、かしこまった雰囲気もありますが、内容を見ると子どもの成長に必要だと思われる物事ばかりです。社会全体の変化や、子どもへの関わりなどから、以前は当たり前だったことが稀薄になり、考えられなかったことが当たり前になっているのでしょう。今の社会を作っている、動かしている私たち大人がまず自らの生活や意識を見直すことが必要なのかもしれません。

子どもの徳育の充実に向けた在り方について(報告):文部科学省



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投稿者 kksblog : 2009年10月02日 06:30


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