●青少年の薬物乱用は高水準、薬物を拒絶する規範意識向上をめざす (2009年09月04日)
薬物乱用が社会問題化されている昨今、内閣府の共生社会政策のひとつとして、薬物乱用対策推進会議が開かれています。会議では、平成20年8月に策定した『第三次薬物乱用防止五か年戦略』について、その進捗状況を確認するために、毎年フォローアップを行なっています。その目標のひとつとして、青少年による薬物乱用の根絶および薬物乱用を拒絶する規範意識の向上が掲げられています。
青少年による大麻・MDMAなど合成麻薬事犯は、依然として高水準です。そのため、関係機関によるさまざまな施策が講じられています。例えば、高等学校の学習指導要領の「保健体育」においては、大麻について扱うことになっており、大麻の有毒性・危険性に関する指導を充実させることになっています。また、大学生等を対象とした薬物乱用防止啓発パンフレットを作成し、すべての大学1年生に配布しています。中学校および高等学校においては、専門家等を活用した薬物乱用防止教室を開催したり、講師の資質向上を目的とする講習会等も実施しています。
学校等における薬物使用乱用防止のための指導・教育の充実強化のために、文部科学省が教育活動に薬物乱用防止教育を取り入れるように周知したり、警察庁がリーフレットやパンフレット、厚生労働省が薬物乱用防止啓発読本を作成したりなど、指導の充実が図られています。
有職・無職少年に対する啓発強化のためには、労働関係機関・青少年労働関係団体等に薬物乱用防止啓発読本を配付したり、警察庁や厚生労働省が駅前や繁華街等で少年の薬物乱用防止街頭キャンペーンを実施したりなど、薬物乱用防止に関する知識の普及が図られています。
平成20年の少年の覚せい剤事犯による検挙人員は255人で、前年より減少したものの、中学生と高校生は増加しています。大麻事犯は234人、MDMA等合成麻薬事犯による検挙人員は26人で、こちらは増加しています。
薬物の根絶はなかなか難しい状況下では、教育、広報啓蒙活動、相談体制の充実により、薬物から子どもたちの身を守る、薬物に流されない強い気持ちを持った子どもたちの育成をめざしていきたいですね。
« 安心して出産、子育てができる社会とは 少子化対策に関する意識調査 | トップページへ 実際に地震で役立つものは、「懐中電灯」「飲料水」「FM多重放送ラジオ」 »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2009年09月04日 11:48