●屋上にサツマイモ畑!地球温暖化、ヒートアイランド対策の屋上緑化実験中 (2009年09月01日)
学校の校舎や家の庭先に、アサガオやゴーヤなどつる植物をよく見かけます。「緑のカーテン」という名前もよく知られるようになり、学校や地域で温暖化の意識が高まっているあらわれでしょう。
NTT都市開発株式会社と株式会社NTTファシリティーズは、2006年から毎年アーバンネット三田ビルの屋上に置いて、サツマイモの水気耕栽培システム(グリーンポテト)による屋上緑化を行っています。これは屋上緑化によるヒートアイランド対策の効果を検証するもので、本年はサツマイモに加え、新たにカボチャ・ゴーヤ・サツマイモの土耕栽培実験を行っています。
屋上緑化は緑地を確保するスペースに乏しい都市部でも緑地を作ることができ、また太陽光を植物で遮ることで断熱効果があります。さらに植物が二酸化炭素を吸収することから、地球温暖化防止の効果が高いと考えられています。しかし重い土や水を使うので屋上に一定の強度が必要であること、土や水による汚れや腐食などの恐れ、作物の根が建材のすき間やヒビなどに入り込まないよう防根措置が必要など、安易には導入できないものでもあります。
従来行われていた水気耕栽培システムは、作物を栽培するのに必要な栄養分を水に溶かした「液肥」を作物の根元に循環させて作物を育てます。土を使わないので汚れにくく、クリーンなイメージがありますが、酸素の供給を行うためにエアレーション、または液肥の循環をする必要があり、電気を必要とします。また品目によって向き不向きがあること、液肥の成分管理が必要であることなどのデメリットがあります。
今回行われた土耕栽培は、土壌・肥料などをパック化したものに苗を入れて栽培する、簡易な方式を使っています。荷重が小さく、栽培管理がかんたんで導入しやすいシステムを目指した実験です。サツマイモは優れた蒸散性と高い遮熱性を持っているため、この事業の初年度から採用されています。また肥料を多量に必要としない、途中の管理が楽など、農作物の栽培に慣れていなくても比較的作りやすい作物と言えるでしょう。
サツマイモは小学校などで、苗の植え付け、収穫の体験などで馴染みのある作物ですが、そのほとんどは観光農園に行ったり、地元の農家の畑を借りるなどすることが多いでしょう。サツマイモを使った屋上緑化の技術を学校に導入すれば、エコスクール化と農業体験が一度にできそうですね。
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投稿者 kksblog : 2009年09月01日 07:59