●意外に少ない学校のパソコン 7.2人に一台の割合 文部科学省調査速報より (2009年08月31日)
文部科学省は、学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果をまとめ、速報としてホームページに発表しました。調査項目は、学校におけるICT環境の整備状況と、教員のICT活用指導力についてです。
これによるとコンピューターの設置台数は7.2人/台であり、普通教室にLAN整備がされているのは64%ということです。また高速インターネット接続率は60%強、教員の校務用コンピューター設備は61,6%という結果が出ています。
IT新改革戦力がかかげる目標値としては、平成23年3月時点でパソコン設置率を3.6人/台にしたいとしていますが、今(平成21年3月末日)現在では、7.2人/台ですので、単純計算してもほぼ倍数のパソコン設置が必要だというところです。
普通教室にLANが設備されている状況は、一番充実している岐阜県では90%であるのに対し、青森県では37.4%しか接続されていないという、あまりに大きな差に驚きです。義務教育期間であるのに、受けられるサービスに違いがありすぎるということは、早々に是正する必要があると思います。
また教員のICT機器の利用状況、活用の程度や能力についての自己評価も調査しています。
教員のICT活用については、教材作成のためにICTを活用する作業(79.9%)、公務分掌等に必要な情報を収集し文書等を作成する(75.1%)が「わりにできる」・「ややできる」という評価をしています。
反対あまり得意としないのが、ICTを活用して分かりやすく発表・表現ができるようにする指導が52%、知識を定着させるため、ICTを活用して資料等を提示するが54.4%にと、出来るとする作業です。
教師個人も当然にそれぞれの得意不得意があるものの、担当する教員の取り組み方ひとつで授業を受ける子どもたちに格差が出てしまうのではないかと、心配なところです。機会均等を目指してほしいと思います。
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投稿者 kksblog : 2009年08月31日 01:57