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中高生向けの『こころの病気を学ぶ授業「うつ病」編』教材キット、提供を開始 (2009年08月28日)

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国立大学法人東京学芸大学と製薬会社日本イーライリリー株式会社は、中高生など思春期の生徒たちへの精神疾患教育を推進するため産学共同研究を行い、中高生向け精神疾患教育プログラム『こころの病気を学ぶ授業「うつ病」編』教材キットを開発、日本イーライリリーのウェブサイトで申し込みを受け付け、提供を開始しています。

「うつ病」編教材キットの開発は、同共同研究プロジェクトが中心となり、精神疾患患者支援団体である「特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)」の協力、国立精神・神経センター総長 樋口輝彦先生の医療監修のもと制作、教員用解説書・映像教材・教材活用例がCD-Rにまとまっています。

この教材キットでは、うつ病経験者のインタビューを交えた専門医の疾患解説により、うつ病についての基本的理解と当事者への共感を築くこと、そして生徒の心の健康に役立つストレスマネジメントについて教員が理解した後で授業を実施してもらうことを目的としています。

同共同研究プロジェクトが首都圏の公立中学校を対象にメンタルヘルスの現状とその教育の実態調査を行ったところ、回答のあった99%の中学校で「心の健康状態に何らかの問題を持つ生徒」がおり、「うつ病の生徒がいる学校」は37.3%に及びました。

一方で、「こころの病気」について授業などで教育を実施している学校は3割に留まり、うつ病を授業で実施するには「教える知識や情報がない」、「映像教材などあれば授業で取り上げたい」などの「現場の声」が明らかになっています。

このような背景から開発されたキットですから、有効活用を検討してみてはいかがでしょうか。現在はうつ病を発症している子どもがクラスにいないとしても、今後の知識として今のうちに知識を頭に入れておく必要があるでしょう。

「こころの病気を学ぶ授業プログラムの開発に関する調査研究」 - 日本イーライリリー株式会社
『こころの病気を学ぶ授業 「うつ病」編』教材キット開発、提供開始 - 日本イーライリリー株式会社ト



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投稿者 kksblog : 2009年08月28日 21:27


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