●福岡県「青少年アンビシャス運動」 子どもの「自尊感情」に関する調査実施 (2009年08月28日)
よく「子どもはほめて育てる」なんて言葉を聞きますが、これはただ持ち上げればいいということではなく、良い所を見つけてタイミング良くほめ、自信をつけさせることが大切なのだそうです。
福岡県で行われている「青少年アンビシャス運動」の取り組みの中で、子ども達の「自尊感情」についての調査が行われ、この度平成20年度の結果が報告されました。これによると、小学生より中学生の方が自尊感情が低く、また望ましい生活習慣を実践している子、「アンビシャス広場」に参加している子の方が自尊感情が高い傾向にあるという結果が得られました。
青少年アンビシャス運動とは、「豊かな心、幅広い視野、それぞれの志を持つたくましい青少年の育成」を目指す運動です。この目標のひとつに「自尊感情の向上」が掲げられており、平成19年度より県内の子ども達の自尊感情の実態を把握し、今後の運動に結びつけることを目的に調査が行われています。今回発表されたのは平成20年度、2回目の調査結果です。
小学生より中学生の方が自尊感情が低いというのは、年齢が上がるごとに自我が発達することで、自分に対するマイナス評価が強くなることが影響しているのでは、と考察されています。これは平成19年度の結果とほぼ同様の傾向が見られています。
「アンビシャス広場」とは、運動の中で展開している事業の一つで、地域の大人たちが見守る子ども達の居場所です。県内の各地、学校や公民館などを会場にして、週に数日活動しているところが多いようです。いろんな年齢の友だちや大人の人たちがいて、一緒に遊んだり、話をしたり、さまざまなふれあいをすることができます。料理教室などのイベントを行っているところもあります。
こういった「居場所」に参加することで、多様な体験や自由遊び、異年齢交流ができます。こういったことが自尊感情の向上によい影響を与えているのではと考えられます。
「自分のことを好きになる」には、家族や仲のいい友だちだけではなく幅広い人との関わりや、一人では、あるいは普段はやらないような体験をすることが大切なのかもしれません。人と自分の違い、自分にできることの発見、そういったものの積み重ねが、自尊感情を育んでいくのでしょうね。
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投稿者 kksblog : 2009年08月28日 09:59