●観光庁が学校、旅行業者向けに「海外修学旅行マニュアル」を作成 (2009年08月28日)
学校生活の中で、最も大きなイベントの一つである、修学旅行。この頃では行き先が海外、という学校も増えているようです。しかし言葉の通じない、生活文化の違う海外への旅行に対して、生徒も教職員も不安を感じることがあるのではないでしょうか。
海外修学旅行は国際交流の促進にも寄与するものですが、安全確保など、海外ならではの留意点を踏まえた十分な配慮が求められます。そこで観光庁は、学校や新規参入を目指す中小旅行業者向けに、海外旅行の計画づくりや渡航手続き、安全対策などのノウハウをまとめた「海外修学旅行マニュアル」を作成しました。
マニュアルは、2年生の秋頃に旅行を実施することを想定し、前年度の1月に実施の検討を初め、旅行実施後の12月に事後学習・報告書提出を行うなどの事後対応までのおよそ1年の流れを、「検討から決定まで」「準備」「実施」「実施後」と具体的に分けて示しています。
例えば旅行の行き先選びについて、単なる観光ではなく校外学習として行く修学旅行では、教育目標に沿ったテーマが大切になってきます。海外に姉妹校がある場合は、その国に行って姉妹校の生徒達とのコミュニケーションや、互いの国について学習するプログラムなどを計画することができます。
さらに旅行のテーマについて、「自然・環境」「職業体験」「福祉」「アクティビティ」といった例が挙げられています。海外で職業体験?と思いますが、多様な商品が一堂に会するマーケット、各国の特産品が作られる工場などの産業施設の見学などがそれに当たります。さらに酪農・農業が盛んな国では、農場や牧場での宿泊、酪農・農業生活体験などが考えられます。
そして海外修学旅行に際して、最も気がかりなのは安全、健康についてでしょう。マニュアルでは一般的なニュースだけでは分からない事柄があるとして、外務省の海外安全ホームページや在外日本国大使館、各国大使館など、さらに詳しい情報を得るための関係先リストを掲載しています。さらに健康管理上の注意事項、感染症予防のための注意、盗難や紛失に関する心構えといった、トラブルを防止・また起こってしまった際の対応について詳しく書かれています。
中高生では、修学旅行が初めての海外となる生徒も少なくないでしょう。また大勢の生徒を引率する先生方も不安が多いことと思います。このマニュアルが、修学旅行を楽しく有意義なものにしてくれるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年08月28日 08:31