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高校生の約1/4、特に上級者がネット上のトラブルに遭遇~アンケート結果より (2009年08月27日)

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慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科と、情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社は、慶應義塾高等学校の第一学年全生徒を対象に「青少年のインターネット・携帯電話利用に関するアンケート」を実施し、その結果を公表しました。

アンケート調査結果の中でもとくに目を引くのは、生徒のおよそ1/4がインターネット上のトラブルに遭遇していること、そしてワンクリック詐欺やフィッシング詐欺に遭ったり、思いがけないグロテスク画像に遭遇したりした生徒は、約半数に上るという点です。

また、インターネット利用に関するルールを親子で設定している場合もそうでない場合も、インターネット上のトラブルに遭遇する割合はいずれも30~40%程度であり、大きな差異はないという事実も判明しました。

調査結果で上記の項目のほかに顕著だったのは、携帯電話はほぼ全ての生徒が専用端末1台を所持、パソコンは94%の生徒が家庭で利用していること、家庭でパソコンを利用する生徒の半数以上が、利用に関するルールが特に存在しないと回答していることです。

さらに、両親からインターネット上のトラブルを回避する方法について教わった経験がある生徒は14.3%、携帯電話利用のトラブルを回避する方法については6.7%にとどまっています。

また、パソコンスキルが高く利用頻度の高い生徒ほどインターネット上のトラブル遭遇率が高いこともわかっています。初級者のトラブル遭遇経験が12.4%にとどまるのに対し、上級者では41.6%に達しています。

安全なインターネット・携帯電話利用にあたっては、フィルタリングが効果的な方策であるとの認識が生徒において授業後に高くなっていますが、他方でフィルタリング以外の方策に関しては、効果的であるとの認識は授業後に必ずしも高くならないこともわかりました。

そして、「出会い系サイト」の危険性の認識はすでに生徒に定着していますが、掲示板サイトやブログなどは授業後に大きく向上し、インターネットの安全利用には、教師や両親との話し合いが必要であるとの認識を持つ生徒が75.2%となり、授業前よりも15%ほど増加するという結果になっています。

このように、インターネットで遭遇する可能性のあるトラブルを未然に防ぐには、ネットを使う上での決まりを話し合ったり、情報教育やモラル教育などの授業が大きく関与することがわかりました。今後は、学校の道徳や情報の時間などをうまく活用し、インターネットに関する知識を子どもたちにもっと身につけさせる必要があるのではないでしょうか。

デジタルアーツ、慶應義塾大学と共同で調査を実施 「青少年のインターネット・携帯電話利用に関するアンケート」調査結果を発表|デジタルアーツ株式会社



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投稿者 kksblog : 2009年08月27日 20:19


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