●基礎科学力強化には、「出る杭を最大限に伸ばし育てる」ことが基本 (2009年08月13日)
文部科学省により、「基礎科学力強化に向けた提言」および「基礎科学力強化総合戦略」の決定が発表されました。
上記2つの提言と戦略は、文部科学大臣直轄の有識者会合において8月4日に決められたものです。
基礎科学力強化のための基本的考え方としては、政治のリーダシップのもと、国家の最重要戦略として科学技術の振興に「社会総がかり」で取り組むことや、国際競争力に科学技術の果たす役割・重要性に関する国民の十分な理解のもと、先進諸国と同水準以上の十分な公的資金の投入を行うことなどが挙げられています。
また、リーダーたるべき創造的人材の育成が喫緊かつ本質的な課題だとも指摘されており、初中教育からの未来の人材育成、世界水準の研究拠点の整備、研究者優先の研究システムの改善、さらには創造的な研究風土の醸成までを包括した総合的かつ体系的な基礎科学力強化策を展開し、実行することも基本的考え方として挙がっています。
実際の研究人材養成システムとしては、個性的で豊かな創造性を有し、挑戦し、「やりぬく力」のある人材の育成の必要性、そしてそのためには「出る杭を最大限に伸ばし育てる」ことが基本だと記述されており、さらに国際的に頭脳獲得競争による人材流動性が高まる中、日本が研究者にとって国際的に魅力ある国でなければならないとも指摘されています。
未来の創造的人材の育成の項目では、小学校から大学までの各段階における理数教育の充実を図ること、イマジネーションや構想力を持つ創造性豊かな人材を育成する仕組みを構築すること、科学技術に関するリテラシーの向上を図ることの3点が挙がっています。
基礎学力をしっかり構築していくことはとても重要な課題ですから、文部科学大臣直轄の有識者会合の示した事柄の実現に力を入れてほしいところです。まずは今後の動きに注目ですね。
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投稿者 kksblog : 2009年08月13日 17:33