●若者の社会的・職業的自立のための教育の在り方とは? (2009年08月06日)
文部科学省の中央教育審議会キャリア教育・職業教育特別部会において、「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」の審議が行なわれ、このたび審議経過がまとめられ、公表されました。
中央教育審議会では、平成20年12月に文部科学大臣から諮問を受け、平成21年1月より、設置されたキャリア教育・職業教育特別部会が何度も会議を開催し、調査・検討を進めてきました。これまでの審議概要を取りまとめ、広く公表することで、今後、各界各層から幅広く意見をもらい、さらに審議を進めることにしています。
まずは現状と課題としては、若者の勤労観・職業観の形成など、社会的・職業的自立、社会・職業への移行に向けた準備が不十分であること、学校の社会・職業との関連や実践性の薄さ、経済・社会情勢の変化にともない、人材育成システムの変化、人材ニーズの高度化と迅速な育成の要請、社会全体の職業教育の重要性に対する認識不足が挙げられます。
改革の基本的方向性としては、各学校段階を通じたキャリア教育の視点に立ち、社会・職業とのかかわりを重視しつつ教育の改善・充実を図ること、職業教育の意義を再評価し、職業教育を体系的に整備するとともに、その実践性を高めること、生涯学習の観点に立ち、キャリア形成支援の充実を図ることが考えられます。
特に、後期中等教育および高等教育におけるキャリア教育・職業教育の在り方は重視されています。後期中等教育においては、「学ぶこと」や「働くこと」への意欲・態度、進路を問わず社会の中で自らのキャリア形成を計画・実行できる力を育成することをめざし、発達段階に応じたキャリア教育と職業従事に必要な知識・技能・態度をはぐくむ職業教育の双方の充実が重要と考えられています。高等教育においては、各高等教育機関の役割・機能を明確化し、養成する人材像に応じた職業教育の充実を促進、職業実践的な教育に特化した枠組みについての検討が求められます。
進学も就職もしない若者、“とりあえず”進学する若者の増加する中で、キャリア教育・職業教育によって社会が求める能力が育成され、自信を持って自立していく若者が増えていくといいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年08月06日 21:51