●勝ち組女子大の秘訣 (2009年07月30日)
大学全入時代に突入、各大学では生き残りをかけ、様々な試みを行っている。
今回注目したいのは、女子大の動きだ。
「女子大はもはや生き残れない」と言われ、この10年で急速に共学化が進んだ女子大。特に、北関東圏の女子大はほぼ「壊滅」、共学化した。
しかし、共学化で成功を収めている大学は、そう多くはない。内々でも「女子大のままのほうが良かった」という声が出ると聞く。「娘を入学させようと思っていた」OGは、共学化した大学には魅力を感じにくいという理由もある。
その一方、ここ数年で着々と「女子大のブランド化」に成功している女子大がある。主に関西圏だ。関西圏は、「生徒募集」に関して、常に関東の一歩先をゆく。地方生徒獲得拡大に向け、地方受験や地方説明会の充実の実施はいまや多くの大学で行われているが、その先陣を切ったのが、関西圏の大学だった。Eラーニングの導入も早かった。
関西圏の女子大ベスト3は「同志社女子」「京都女子」「武庫川女子」。いずれも5000人以上の生徒数を誇る。校舎はきれいでパウダールームも完備。「日本文化を知り、外国人に教えることが必要」と、着物の着付けやお茶、お花を学び、かつそれを「英語で」伝えることを学ぶ。
理系学部を擁する女子大の「実習室」からは海が見え、軽食もとることができ、一日中快適に研究に没頭できる。女子大ごとにグッズも発売、それを持つことがステイタス化しているという。
関西圏の5女子大では、スタンプラリーの実施など共同でオープンキャンパスを実施。女子大ならでは、の施設・環境・教育内容が女子高生たちの心を奪っている。
関西圏における女子大の活発な動きについて詳しいY氏によると、「関西から見ると、関東の女子大は二部される。お茶の水、津田塾、東京女子は、関西の女子大のイメージとは少々違う」という意見だ。「女子大」の成り立ちについて、関西と関東では少々異なる、ということか。
どんな教育内容が女子高生の心を掴み、かつ実社会で役立つと彼女たちが感じるのか。それは決して「女子大ならではのリーダーシップが育つ」ことだけではないはず。関西圏の成功事例に学ぶことは多そうだ。
ちなみに、「才女で真面目」というイメージが固定している東京女子大では「東京大学」以外の男子学生は、学内に入ることができないという。保護者には評判が良い規則ということだ。
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投稿者 kksblog : 2009年07月30日 18:07