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北日本と南日本のメダカの分岐は、ヒトとチンパンジーの分岐の3倍以上古い (2009年07月27日)

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東京大学海洋研究所と千葉県立中央博物館が共同で行なった遺伝子解析により、北日本のメダカと南日本のメダカが共通の祖先から枝分かれ(分岐)した時期は、ヒトがチンパンジーとの共通祖先から枝分かれした時期よりも3倍以上古いことが明らかになりました。

この研究では、南北日本のメダカからDNAを抽出して、ミトコンドリアDNAの全長配列データを比較し、最近開発されたベイズ法と呼ばれる計算方法でメダカの枝分かれ時期が推定されました。

この「新しい計算方法」には「種が異なるとDNAの変化する速度も異なることがある」という、進化の現状をよりよく反映した前提が織り込まれています。

そして、上記の研究の結果、北日本のメダカと南日本のメダカは、共通の祖先から約1800万年前に枝分かれしたという結果が得られました。

研究で推定された北日本と南日本のメダカを隔てる時間は、従来の推定のおよそ4倍にものぼるものなので一見とんでもない推定値のように見えます。しかし、実はこの時期は丁度、アジア大陸から日本列島の北半分と南半分が別々に分離し始めた時期に相当しているのだそうです。

さらに今回の結果は、北日本と南日本のメダカが外見上区別し難いほどよく似ていて人工的な交雑により代々子孫を残すことができることを考えると、たいへん注目されるべきものだとも指摘されています。

生物や人類の進化に関しては現在でもさまざまな論議が飛び交っていますが、今回の新発見を機に生物に対して関心を深めてくれる子どもたちが増えると良いですね。

北日本のメダカと南日本のメダカの分岐は ヒトとチンパンジーの分岐より3倍以上古かった!:東京大学海洋研究所

環境教育

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投稿者 kksblog : 2009年07月27日 20:58


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