●「忙しい」「時間をむだに使っている」と回答している子どもは6割に (2009年07月15日)
株式会社ベネッセ コーポレーションは、「放課後の生活時間調査-子どもたちの時間の使い方[意識と実態]速報版」をインターネット上で公開しています。
この調査は、子どもたちの時間の使い方の実態や時間に関する意識をとらえ、生活や学習における課題を明らかにすることを目的にしています。
居住する自治体の人口規模で生活の違いをみたところ、睡眠時間、学習時間、メディアの時間、部活動の時間など、多くの項目で地域による差は小さいことがわかりました。
ただし、学習時間については、都市部ほど「学校の宿題」が短く、「学校の宿題以外の勉強」が長くなっています。また、小学生では都市部ほど「外遊び・スポーツ」の時間が長いといった違いがあります。
「忙しい」と感じている子は57.3%(小49.5%、中59.2%、高64.5%)で、半数を超える結果となりました。しかし、「毎日が楽しい」を肯定する子どもも82.7%(小89.1%、中81.5%、高76.0%)と多くなっています。
「時間をむだに使っていると感じる」を肯定するのは59.4%(小46.5%、中63.6%、高69.4%)。中学生になると時間の使い方に不満を感じる子が急増しています。「計画的に勉強する」を肯定するのは36.5%(小44.1%、中34.6%、高29.7%)と4割に満たない状況となりました。
日ごろの時間の使い方について得点で評価してもらったところ、平均は60.6点(小68.5点、中58.2点、高54.1点)でした。そのうち、得点が低い子ほど、メディアの時間や一人ですごす時間が長く、睡眠時間や学習時間、部活動の時間が短い傾向にあることがわかっています。
一方で、得点が低い子は、「やる気が起きない」「いらいらする」などの心身の疲れを肯定する比率が高いというデータも明らかになっています。
以上の調査結果を参考にし、学校や学年ごとに子どもの時間の使い方についてもう一度話し合いを持つ機会を作ってみてはいかがでしょう?先生方はもちろんのこと、子どもも交えて話し合ってみることで時間の使い方が改善される可能性もあるのではないでしょうか。
放課後の生活時間調査・速報版 - Benesse教育研究開発センター
小学生~高校生を対象とした放課後の生活時間調査
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投稿者 kksblog : 2009年07月15日 20:10