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カメの甲羅ってどうして出来たの?理化学研究所チームが解明 (2009年07月13日)

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独立行政法人理化学研究所の研究チームは、ヒトやニワトリ、ヘビ、カメは同じ羊膜類(脊椎動物のうち、胚の時期に羊膜をもつもの。爬虫(はちゅう)類・鳥類・哺乳類が含まれる。)に分類される中で、カメだけに甲羅があることに着目をし、この甲羅ができる進化の過程を解明し発表しました。この研究は、米国の科学雑誌『サイエンス』(7月10日号)に掲載されるそうです。

カメは脊椎を中心に肋骨は扇状で横方向に開き、肩甲骨が肋骨の内側にあります。この肩甲骨が内側にあるため、進化の過程で腹側の体壁が内側に折れ込み、骨格の位置が扇状に変わる様子を観察し、進化の過程を推測が可能であったようです。

ヒトなどの他の羊膜類は肋骨の外側にあり、腕を動かすための筋肉も肋骨の外側にあります。カメはこれらが逆転していています。この原因は、胚発生後期におこる腹側の体壁が内側にずれ込むため、肩甲骨が二次的に肋骨の下へ移動し、背中の甲羅は肋骨が扇状に広がって形成されたものだといわれます。

これらは、昨年中国で発見された2億2000万年前の最古のカメの化石と照合しても、形態が非常に良く似ていることからみても、検証することができるといいます。

長島寛研究員は「小さな骨の位置が変わることで、大きな形態進化が起きるのを示したユニークな例だ」と話しているそうです。

我々ヒトも進化の課程で、偶然に偶然が重なってこのようになってきたのかと思いを馳せ、改めて神秘を感じます。

target=_blank>カメが甲羅を作った独特の進化過程を解明


●独立行政法人[どくりつぎょうせいほうじん]

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投稿者 kksblog : 2009年07月13日 12:36


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