●過去最高となる日本語指導が必要な外国人児童生徒数 文部科学省発表 (2009年07月06日)
文部科学省は、公立小中高校へ通う日本語指導が必要な児童生徒数が平成20年8月現在で、28,575人、対前年比12.5%増となり、調査を始めた過去9年間では最高となったことを発表しました。
内訳は小学生が19,504人、中学生が7,576人、高校生が1,365人、中等教育学校32人、特別支援学校では98人であり、いずれも増加している状況です。この中で実際に日本語指導を受けている児童生徒数は24,250人であり、全体の84,9%の児童生徒はが公立学校での学びの場が用意されているということです。
学校数では、6,212校が日本語指導の外国人児童を受け入れており、昨年比では335校(5.7%増)となりました。小学校3,791校、中学校2,028校、高校342校でこちらもいずれも増加しています。
またこの児童生徒の母国語はというと、ポルトガル語が一番多く全体の40%、次いで中国語、スペイン語の順になっています。この3つで全体の75%ほどを占めており、90%以上がアジア圏の母国語を持つ子どもたちです。
在籍数の分布には差があり、5人未満の市町村が全体の半数である一方、30人以上を抱える市区町村は2割ほどあり、偏りが顕著になっています。都道府県別では愛知県が最も多く、4,372人であり、静岡県、神奈川県の順になっています。全体的には東海地区と関東圏に集中している結果がみえます。
一方日本人でも、国際結婚や帰国子女などで日本語指導が必要な児童生徒が4,895人となり、こちらも過去最高となったそうです。
学校が国際交流の場になることは素晴らしいことですが、日本語での授業を進める上で支障がでてしまうことも出てくるはずです。これだけ外国人児童生徒が増えてくれば、当然に指導する側の人員も増やす必要があり、なかなか十分に追いつかないのが現状の様です。
教育の現場で実際に教壇に立つ先生方のご苦労が、一番ご苦労をなさっているのではないでしょうか。
「日本語指導が必要な外国人児童生徒の受入れ状況等に関する調査(平成20年度)」の結果について
●日本語教育[にほんごきょういく]
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投稿者 kksblog : 2009年07月06日 09:44