●H21年度補正予算追加募集 迅速かつ柔軟な発注が課題 (2009年07月08日)
<プレイバックNews: 教育マルチメディア新聞7月4日号>
H21年度 補正予算追加募集 文科省
スクール・ニューディール推進会議が6月16日、文部科学省で開催され、全国の教育委員会関係者らが集まった。会議では、スクール・ ニューディールの説明と進捗状況が報告され、電子黒板の紹介・実演や太陽光発電の展示も行われた。会議では、「学校ICT整備事業」 「理科教材設備整備」「中学校武道場等整備」「太陽光発電等のエコ改修」においては、いずれも追加募集を行うことが発表された。
迅速かつ柔軟な発注が課題
電子黒板や地上デジタルテレビ、校内LAN整備、コンピュータ整備などが盛り込まれた「学校ICT環境整備事業」
補正は6月12日締め切り。その日、全国市区町村からの予算総額は目標に未到達であった。文部科学省ではこれを受け、
学校ICT整備事業に関する補正予算の追加募集を行うと6月15日付けで通知した。追加募集の締め切りは8月21日となる。
なお、実質95%が国負担となる太陽光発電等のエコ改修に関する申請も追加募集が決定した。募集は今年度秋頃の予定で、7月上旬を目途に、
「太陽光発電導入に関する手引」を作成する。
問合せ=大臣官房文教施設企画部施設助成課技術係(TEL03・6734・2078)
新学習指導要領改訂に伴い大幅時間増となった小・中学校理科だが、新内容における理科教材設備整備に関する補正予算では、
事業費総額400億円、1校あたり平均100万円の設備整備が可能だ。締め切りを過ぎた現在、全国教委の約7割程度の提出率となった。
こちらも、9月には追加募集を行う予定。市町村の状況によっては、増額もあり得る。
問合せ=初等中等教育局教育課程課庶務・助成係(TEL03・6734・2425)
実質95%が国負担となる中学校武道場等整備も、7月中を目途に追加募集の予定。
問合せ=スポーツ・青少年局企画・体育課施設係(TEL03・6734・2672)
◇ ◇
「スクール・ニューディール構想」について、文部科学省の布村幸彦氏(大臣官房文教施設企画部長)は「耐震化、エコ化、ICT化を実現し、
21世紀にふさわしい学校づくりを目指す」と述べた。
公立小中学校の耐震化については、Is値0・3未満の場合、国負担(国庫補助+臨時交付金)を約85%とする方向で調整中。なお、0・
3以上の場合の国負担は平均約78%程度とする方向(※地方負担分の55%に地域活性化・公共投資臨時交付金を充当する場合)。
本補正予算に関わり創設された地域活性化・公共投資臨時交付金に関しては、財政事情や地方単独事業の事業量、執行予定等に応じ、
一部を基金に積み立て、平成22年度以降における地方単独事業等の財源とすることも可能だ。地域活性化・
経済危機対策臨時交付金及び公共投資臨時交付金についての問合せは、大臣官房政策課企画係(TEL03・6734・3655)
私立学校の施設整備については、河村潤子氏(高等教育局私学部長)が説明。耐震化・エコ化については153億円の補正予算で、
耐震化に対する支援としては、エコキャンパス推進事業として、Is値0・3未満の高等学校の補助率を1/2に引き上げ(現行1/3)た。
私立大学は現行通り1/2となる。改築等の融資に係る利子助成については、法人負担分を現行より実質0・5%優遇(高等学校1・0%、
大学等0・5%)など、私学に対する助成を大幅に拡充した。
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投稿者 kksblog : 2009年07月08日 18:59
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