KKSブログ: 迫る月面、月周回衛星『かぐや』より落下直前のラストショット！

JAXA（宇宙航空研究開発機構）およびNHK（日本放送協会）は、月周回衛星[『かぐや』の制御落下直前のハイビジョンカメラによる撮影に成功し、画像を公開しています。

『かぐや』は2007年9月14日に打ち上げられ、2009年6月11日に制御落下させられました。撮影は、『かぐや』が制御落下地点に向け、高度を下げながら約1分間隔で連続ハイビジョンカメラ（望遠）で撮影したものです。

撮影された画像から、『かぐや』が高度を下げるのにあわせて、月面が迫ってくる様子がよくわかります。この画像が、『かぐや』からの最後の撮影となりました。

くっきりと写ったクレーターが近づいてくる画像は迫力があります。そして最後は日陰である制御落下地点に向かったため、暗い月面の画像で終わっているところが、生命体のいない月を感じることができ、『かぐや』のラストショットとしてふさわしいと思います。

『かぐや』がこれまで撮影したハイビジョン映像については、JAXAデジタルアーカイブス、「かぐや」画像ギャラリー及びYouTubeのJAXAチャンネルで見ることができます。

『かぐや』は、日本初の本格的な月探査機として、14種類のミッション機器が搭載され、月の起源と進化の解明のための科学データを取得したり、周回軌道への投入や軌道姿勢制御技術の実証をやこれまで以上に詳細な月の観測を行なってきました。その成果の一端である数々の映像をご覧になってみてください。

教育家庭新聞社
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