●公立学校施設の耐震化の状況と今後の取り組み~文部科学省 (2009年06月25日)
文部科学省は、各都道府県教育委員会を通じて、「公立学校施設の耐震改修状況調査」を実施し、その結果を公表しました。
耐震化状況は、幼稚園60.1%、小中学校67.0%、高等学校67.8%、特別支援学校82.8%でした。
なお、この結果は、平成21年4月1日時点で耐震化が完了している建物を、耐震化率の計算の基礎としているため、20年度当初予算や補正予算において財源措置が行われ、平成21年4月1日時点で実施中または繰越されている耐震化事業や、21年度予算による財源措置に基づく耐震化事業は、調査結果に反映されていません。
これまで、学校施設は、児童生徒等が一日の大半を過ごす活動の場であるとともに、非常災害時には地域住民の応急避難場所としての役割を果たすことから、その安全性の確保は極めて重要とし、耐震化改修は実施されてきました。
平成20年6月には、地震防災対策特別措置法が改正されたことにより、Is値0.3未満の建物についての国庫補助率が引上げられ、公立小中学校等の建物について、市町村に対し耐震診断の実施と、耐震診断の結果の公表が義務付けられました。
耐震改修は、平成20年8月の「緊急総合対策」により、平成23年度までの完了を目指しています。今後の取り組みとしては、平成21年度補正予算(学校耐震化予算1,830億円)の着実な執行、地方負担の大幅軽減が挙げられます。平成21年度補正予算実施後は、公立小中学校の耐震化率は約78%と推計されています。
文部科学省では、速やかな耐震診断の実施及び結果の公表や、耐震診断の結果、緊急性の高い建物から優先的に耐震化に取り組むことを通知するなど、設置者の耐震化への取組を指導、支援していきます。
耐震化改修が進んでいることは評価すべきことですが、まだ耐震化されていない学校へ通う児童・生徒もいるわけですから、1日も早くすべての学校の耐震改修が完了し、安全な学校生活を送れるといいですね。
■関連記事
学校の耐震化加速について、国道交通省からの発表、文部科学省からのお願い
公立学校施設の耐震改修状況調査の結果について~文部科学省
公立小中学校の耐震化 大至急の取り組みが決定
「スクール・ニューディール」構想の推進に関するお願い~文部科学省
« IPSTAR、離島の小学校むけに衛星ブロードバンドサービスを開始 | トップページへ 「身近な探検~湧き水さがし」~自然しらべ2009 »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2009年06月25日 20:53