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衛星、地上双方の高速データ通信で皆既日食の映像配信実験が行われます (2009年06月17日)

corona_090617.jpgいよいよ46年ぶりに日本で観測される皆既日食まで、あと1ヶ月と少しです。しかし日本の陸地で皆既食が見られるのは、鹿児島県の島しょ部の一部と、東京都の南海上にある硫黄島近辺であり、気軽に観測に行けるようなところではありません。それなら、中継映像で日食の様子を観るのはいかがでしょう。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)、情報通信研究機構(NICT)、国立天文台(NAOJ)は共同で、7月22日に硫黄島から超高速インターネット衛星「きずな」を用いて皆既日食の映像伝送実験を実施する予定です。またNICTは、奄美大島からも超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)と共同で超高精細全天日食映像の配信実験も行います。

「きずな」による日食中継の実験では、国立天文台が硫黄島で日食の地上観測映像を撮影し、NICTの車載型地球局から複数のハイビジョン映像を「きずな」に送信します。「きずな」は受信した電波を東京都小金井の地球局、またはNICT鹿島宇宙技術センターにIP電送します。これらの映像は155Mbpsという高速度で通信され、アジア・太平洋地域向けアンテナを使用した高速データ電送能力を実証するとともに、中継映像は公共天文台などに配信・公開されます。

奄美大島では、撮影した映像をNICTが運用する研究開発テストベッドネットワーク「JGN2」を使い、ハイビジョン映像の4倍の画素数という超高精細映像を地上ネットワークで配信します。このときの映像は、魚眼レンズなどを使い、天空全体を撮影したもので、大阪など全国3ヵ所の全天ドームシアターで上映されることになっています。プラネタリウムのようなドーム型のスクリーンに投影されることで、臨場感のある映像を楽しむことができるのです。

全世界が注目する現象を、最先端の技術で目にすることができるのですね。それでも、天気が悪いとせっかくの日食も観察することができません。貴重なこの機会がふいになることのないよう、みんなで晴れを願いたいですね。

7月22日は皆既日食が見られる日。世紀の天体ショーを観察しよう!
想いを届けよう!七夕の日に宇宙から星空mail 人工衛星「きずな」を経由

超高速インターネット衛星「きずな」による皆既日食の映像伝送について|宇宙航空研究開発機構
皆既日食(7月22日)の映像配信実験|NICT 独立行政法人 情報通信研究機構



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投稿者 kksblog : 2009年06月17日 13:48


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