●子どもの数が理想より少ないのは、子育てや教育にお金がかかるから~世論調査より (2009年06月09日)
東京都により、「次世代育成支援に関する世論調査」の結果がホームページ上で公表されています。
この調査は、少子化や子育てに関する都民の意識や要望を把握し、今年度で前期計画期間が終了し平成22年度から後期計画期間となる「次世代育成支援東京都行動計画」の策定の参考とするため実施されたものです。
調査結果のポイントを挙げると、少子化を問題だと思う人は88%にのぼり、子どもの数の「理想」は2.52人、「現在と今後持ちたいの合計」は1.90人、その差は0.62人となり、理想の方が多い人は48%、現実の方が多い人は7%、理想と現実が同じ人は45%となっています。
少子化を問題だと思う理由としては、「労働力人口が減少し、経済成長の基盤が失われる」と「年金や医療費等の担い手が少なくなり、社会保障の財源に影響を及ぼす」が71%でトップとなり、続いて 「高齢者の介護などの問題で、家族同士が支え合うことが難しくなる」が40%という結果になりました。
現実的な子どもの数が理想より少ない理由としては、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が42%でトップとなり、次に 「ほしいけれども授からないから」が19%で続いています。
小さな子どもとの外出で困ることについての調査項目では、「歩道の段差などがベビーカーや自転車の通行の妨げになっている」と「交通機関や建物がベビーカーでの移動に配慮されていない」が31%でトップ、「歩道や信号がない通りが多く、安全に心配がある」が24%と続き、「授乳やオムツ替えなどができる場所や必要な設備がない」が23%となっています。
妊娠・出産のための保健・医療施策で望まれることは、「産科医療体制の充実」が63%でトップとなり、 「小児医療、小児救急医療体制の整備」52%、「妊婦健康診査の公費負担の充実」が44%で続くという結果になりました。
深刻な少子化問題を改善させるには、こうした調査結果を真摯に受け止めて行政などを改革していくことが重要だと言えます。しかし、行政体制が急に変わることも期待できませんから、自分にできることとしてまず外出先でこまっている子連れのお母さんやお父さんなどの手助けを積極的に行っていくことが大切なのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2009年06月09日 18:06