●高校中退者、中学での不登校生徒はその後どうしているのか 内閣府調査速報 (2009年05月22日)
内閣府は、平成16年度中に高等学校を中途退学した者、中学校第3学年で不登校だった生徒に関して、平成21年2〜3月に進路状況についてのアンケート調査を行いました。この度、その結果報告が速報として公表されています。
高校の中途退学者の状況は「仕事をしている」が約半数で最も多くなりました。「仕事をしながら学校に行っている」「仕事をしながら学校以外の場で勉強している」という就労しながら勉強を続けている人たちも合わせると6割を超えています。一方で「仕事にはついておらず、学校にも行っていない」と回答した人は2割強でした。
就労している人たちの仕事の形態は、「パート・アルバイト」「派遣社員・契約社員」といった非正規雇用が半数以上、正社員は約36%でした。また、現在学校に行っている人の就学先の種類は、非就労では四年制大学、通信制高校の順になっています。仕事をしながら学校に通う人は、通信制高校、定時制高校が多く、これらを合わせると9割以上を占めています。
中学校で不登校だった人たちは「学校に行っている」が最も多く4割近くいました。就労している人も3割を超えています。仕事をしている人の形態は、正社員は約29%と高校中退者よりやや低く、非正規雇用は6割以上になりました。「仕事にはついておらず、学校にも行っていない」は16.5%でした。
「学校をやめた理由」「これからの自分にとって大切なこと」などの設問については、就労も就学もしていない「ニート群」と分類された人たちと、全体の回答を比較しています。「これからの自分」について、高校・中学いずれについても「自分で働いて収入を得ようとすること」「生活のリズムをつくること」といった、現状を打開したいという気持ちがニート群に強く表れている傾向が見られます。
しかしこの調査では配布数に比べ回答数が少ないことから、まだ潜在的なニート群がいることも考えられます。調査だけでは聞こえない声を拾い上げることも必要なのかもしれませんね。
子どもが抱える問題、そして政府に早急に取り組んでほしい項目
高校中退はドロップアウトではなく、新しい道のスタートだ!
高校生活及び中学校生活に関するアンケート調査(高等学校中途退学者及び中学校不登校生徒の緊急調査)
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投稿者 kksblog : 2009年05月22日 01:02