●働く母親、夫の理解が得られる母親ほど、子どもに肯定的にかかわっている? (2009年05月21日)
ベネッセコーポレーションは、「第3回子育て生活基本調査(幼児版)」を公表しました。
今回の調査テーマは、「幼稚園児・保育園児をもつ家庭での子育ての実態、およびしつけや教育に関する保護者の意識をとらえる」という内容でした。調査項目は、子育ての悩みや気がかり/しつけや教育の情報源/子どもとのかかわり/子どもの日ごろの様子や生活習慣/習い事/配偶者との関係/子育てやしつけに関する価値観/家庭でのしつけや教育方針などです。
「あなたのご家庭ではお子様を育てていく上で、とくに心がけていることがありますか」という問いでは、第1位が「基本的なあいさつやお礼ができるようにしつけている」(87.8%)、第2位が「一人でできることは、できるだけ自分でさせるようにしている」(73.8%)、第3位が「友だちと仲よくするように教えている」(73.5%)でした。
今回の調査から、母親の子どもとのかかわりは5年前とほとんど変わらないことが明らかとなりました。また、働く母親ほど、また夫の理解や協力が得られる母親ほど、子どもに肯定的にかかわっていること、そして第1子へは否定的なかかわりをしやすい傾向がみられるそうです。
しつけの重視(前述)に対応するように、「ひらがなやカタカナの学習」や「数や算数の学習」をする機会は増えていることがわかっています。しかしその一方で、費用がかかると思われる「パソコンを使っての遊びや学習」は減っているとのことです。
なお、今回の調査方法は、幼稚園・保育園通しによる家庭での自記式質問紙調査で、首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)、地方市部、地方郡部の幼稚園児・保育園児をもつ保護者6,131名を対象におこなわれました。
今回の調査の結果を見る限りでは、しつけや教育に関して母親が熱心になっている様子がうかがえます。しかし、とくに第1子へは否定的なかかわりになってしまう傾向があるという点からも、母親への周囲のサポートが欠かせない状況だと言えるでしょう。先生方が子どもを見ていて気になる点などがあれば、積極的にお母さんにアドバイスをしてあげてはいかがでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2009年05月21日 20:33