●3月31日現在の高等学校新規卒業者の就職内定取消状況 普通科で急増 (2009年05月11日)
文部科学省は、高等学校の新規卒業者の就職内定取消状況について、3月31日現在の状況を取りまとめ、公表しました。
平成20年9月16日から平成21年3月31日までの間で、事業所から内定を取り消すという内容の通知を受けた生徒は、全国で386人になりました。男女の内訳は、男子231人、女子155人です。3月1日の状況よりさらに全体で72人増えており、今回も男子の方が多くなっています。
内定取消し後の状況を見てみると、内定取消しが撤回された者が12人、他事業所を紹介され内定を受けた者は35人、就職活動により内定を受けた者は252人、現在就職活動中の者は48人、大学などへの進学予定者は4人、専修学校(専門課程)への進学予定者は14人となっています。
1日の状況と比べると、就職活動により内定を受けた者が172人から252人に増え、就職活動中の人数が78人から48人と減っています。多くの生徒が就職活動に励んだ結果が現れているようで、少しホッとする数字です。しかし3月末の時点でまだ就職活動を行っている48人は、他の人たちよりスタートが遅れることで不安を感じているのではないでしょうか。
また上記以外の進路変更をした者の中では、公共職業能力開発施設などに通うことにした者が8人と最も多くなっていますが、一時的な仕事、つまりフリーターとして生活を始めた者も6人います。また具体的な進路が分からない「その他」も6人でした。
今回大きく変わったのは、内定を取り消された生徒の卒業した学科です。3月
1日時点の結果では「工業」「普通」「商業」の順でしたが、今回は「普通」が131人と30人以上も増加し、「工業」の128人より上回りました。
世界的な不況の中、雇用を確保することは難しいことでしょう。それでも若者を育てることは、未来のために必要なことではないでしょうか。企業も、若者も、ハローワークや学校も、それを忘れないで頑張ってほしいですね。
高校新卒者の就職内定取消状況調査 3月1日現在の状況を発表
採用内定取消し、入職時期繰下げに関する相談窓口を設置
高等学校の平成21年3月新規卒業予定者の就職内定取消状況(平成21年3月31日現在)に関する調査について
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投稿者 kksblog : 2009年05月11日 06:47