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これからの日本には「競争力人材」が必要だ 日本経団連の意見書 (2009年04月27日)

people_090427.jpg日本経団連は「競争力人材の育成と確保に向けて」という意見書を発表しました。世界的な経済危機の中、日本が経済社会の活性化と産業競争力の強化に貢献する人材の育成・確保を戦略的に進めていくことが重要であり、それには産業界、教育界、行政が共通の認識をもって取り組むべきだとしています。

この意見書の冒頭で、国際競争や少子高齢化など、社会の急激な変化に対応し、既成概念にとらわれないビジネスを展開していくことのできる人材、つまり競争力強化に資する人材を「競争力人材」と称しています。今後「競争力人材」を確保するためには、国内人材・外国人材の育成・確保が必要になってくるとしています。国内人材に関しては、将来を担う若者に対する学校教育を中心とした教育基盤の充実が必要になります。

そのためには人材育成の場としての大学の重要性はもちろん、初等教育から高等教育への一貫した人材育成に目が向けられています。初等・中等教育の段階で基礎学力を修得することにより、高等教育での教養、実践教育が適切に行われると考えられます。そこで社会・経済・産業のしくみや科学全般の様々な自称に関心を持ち、考察していく思考力を養うために、初等段階から読書の習慣を身につけさせることが必要だとしています。

産業競争力の強化のためには、理工系学問の魅力向上と、生産の現場を担う技能人材が不可欠です。そのためには小学校、中学校などの早い段階から、子ども達がものづくりや創意工夫の魅力に触れることが必要だと述べられています。

実際に新学習指導要領では、総合的な学習の時間を通じて、ものづくりなどの体験活動を積極的に行うことが明記されており、実験、実習の機会拡大などを含めた効果的なカリキュラムを具体化していくことが求められているとういうことです。また児童・生徒が現実社会との接点を持つために、企業人による出前授業などが有効であり、そのために企業のOB・OG人材を活用することが一案として出されています。

現在もキャリア教育が推進されていますが、さらに具体的に将来の仕事を考えられるようなカリキュラムが求められているのでしょうか。職住が離れ、さらに忙しさで子どもと話す時間がなかなか取れないサラリーマンが多いこの頃では、子ども達は「職業」というものを実感する機会が少なくなっているのかもしれないですね。

今後の学校における体系的なキャリア教育の在り方を考える
小中高を通じて、自分を見つめる 「わたしのキャリアノート」

日本経団連:競争力人材の育成と確保に向けて



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投稿者 kksblog : 2009年04月27日 06:15


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