●子どもの参加を促すガイド(子ども中心の学習普及手法マニュアル)が完成しました (2009年04月23日)
教育協力NGOネットワーク(JNNE)は、平成20年度に文部科学省「国際協力イニシアチブ」教育協力拠点掲載事業を受託し、「子ども中心の学習普及手法マニュアルの開発」を実施しました。
今回作成された『子どもの参加を促すガイド』は、この教育協力拠点掲載事業の成果をまとめたものであり、希望者には無料配布をおこなっています。
「子ども参加」の実践例としては、子どもによる地域調査から託児施設を開設すること、スラムの地域開発の意思決定に子どもが参加すること、子どもが子どもに「識字クラス」を実施すること、子どもたちが教員・保護者と学校改善計画に参加すること、教員の出勤状況や体罰を子どもたちがチェックすること等が挙げられています。
同資料では、子ども向けプログラムは多くの実践がある一方で、子どもが意思決定にまで加わるにはさまざまな壁が立ちふさがっており、その壁を崩すのは日々の現場の実践を通して、子どもはパートナーであると大人が実感することであると指摘されています。また、それを見逃さないのが、支援するNGOの役割であることも付け加えられています。
NGOの実際の活動において子ども参加を促すために気をつける点として挙げられているのは、子どもの小さな声を聞くこと、結果をすぐに求めないことの2点です。
子どもの参加は実は階段を登るようにスムーズにいくものではないので、階段を上ったり降りたりしながら、ゆっくり進むのが通例とされています。すぐに結果を求めずに、じっくり子どもたちの行動につきあうようにすることが留意したいポイントだそうです。
子どもたちが自ら積極的に何らかの活動に参加できるようになるためには、周囲の大人が十分な配慮をしてあげなくてはなりません。そのためにはこういったガイドブックを一読して、まず予備知識をつけることも大切な一歩ではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2009年04月23日 21:15