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「スクールソーシャルワーカー」とは? に答えてくれる実践活動事例集 (2009年04月16日)

social_090416.jpgスクールソーシャルワーカーとは何か、ご存じでしょうか。ソーシャルワーカーとは「社会福祉の専門職」を示す言葉ですが、日本語で正確に置き換えるのが難しい言葉です。問題を抱えている子どもについて、置かれている環境やその子の特徴などを考慮しながら、他の学校職員や関係機関、子どもの家族と連携して問題を解決していく活動を行います。

文部科学省では「スクールソーシャルワーカー実践活動事例集」を作成・公開しています。スクールソーシャルワーカー(SSW)は生徒指導上の問題が深刻化する中で、今後の活動が期待される存在です。その一方で、新しい取り組みであるSSWには戸惑いの声も見られます。そこで、教育委員会や学校がSSWに対して適切な理解や認識を持って、SSWを効果的に活用できるよう、この実践活動事例集が作成されました。

まず「スクールソーシャルワーカーの在り方」では、SSWとは何か、から始まり、活動についてどのような場面・手段で行うかなど、SSWに関する理論が書かれています。続いて教育委員会や学校関係者による実践編、SSWによる活動事例編に分けられています。

内容は「できるだけ専門用語の使用を避け、平易な文章で作成」されたとあるように、専門知識がなくても十分読んで理解できるようになっています。一言では言い表すことの難しい「ソーシャルワーク」の概念が丁寧にわかりやすく解説されています。

子どもの問題解決に従事する学校職員としては、これまでにもスクールカウンセラーがいます。スクールカウンセラーとSSWの仕事は、子どもの抱える問題を引き出すことから解決していくという点で似通っているようですが、「スクールソーシャルワーカーの在り方」の中で、スクールカウンセラーは「聴く」「待つ」「相談室で行う」仕事であるのに対し、SSWは「つなぐ」「出かける」「環境に働きかける」仕事であると表現される場合もあると述べられています。

子どもの問題行動の裏には、さまざまな問題が複雑に重なり合っていることが少なくなく、学校だけで解決することは難しくなっています。連携をもって問題解決に取り組むSSW、その活動に期待したいですね。

子ども達の暴力行為・ネットいじめが増加 問題行動等に関する調査
8割の中学校・4割の小学校に不登校の子ども 文部省の調査結果速報

スクールソーシャルワーカー実践活動事例集



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投稿者 kksblog : 2009年04月16日 12:31


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