●「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」マニュアル 文部科学省が作成 (2009年04月15日)
1998年以来、日本では年間の自殺者が3万人を超え、深刻な社会問題となっています。信じがたいことにこの数字は、交通事故死者数の5倍以上にもなるのだそうです。自殺は家族をはじめ近しい人たちに大きな深い傷を残します。ましてやそれが子どもだったら…残された人たちの苦しみは長年にわたって続くことになるのです。
文部科学省では、学校現場における自殺予防方策について、専門家や学校関係者による調査研究を実施してきました。この会議の取りまとめとして「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」のマニュアルおよびリーフレットが作成されました。
マニュアルは、学校で日々子ども達に接している教師に向けて、自殺予防に関して知っておきたい基礎知識を中心にまとめられています。概要は以下のようなものです。
第1章 子どもの自殺の実態
第2章 自殺のサインと対応
第3章 自殺予防のための校内体制
第4章 自殺予防のための校外における連携
第5章 不幸にして自殺が起きてしまったときの対応
第6章 自殺の危険の高い子どもへの対応事例
第7章 自殺予防に関するQ&A
子どもの自殺というと、まず原因として考えられるのが「いじめ」ですが、多くのケースではさまざまな原因からなる複雑な現象であるといいます。マニュアルの「はじめに」の中では、子どもが経験しているストレス、心の病、家庭的な背景、独特の性格傾向などといった背景を探って、自殺の実態に迫るべきだと述べられています。
子どもの自殺予防には単独の努力では不十分であり、家庭、地域、学校、関係機関の協力が欠かせないものだといいます。自殺が現実に起きてしまう前に、子どもは必ず「助けて!」という必死の叫びを発しており、それを受け止めるゲートキーパーが教師であるとしています。
子どもにとって死を考えるほど重大な出来事も、乗り越えて大人になれば、一つの通過点になってしまいます。かつて子どもであった大人だからこそ、その気持ちが分かってあげられるよう、子ども達の心にアンテナを張っていたいですね。
自殺対策の携帯サイトが開設されました〜そして、自殺予防のための行動とは
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「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」のマニュアル及びリーフレットの作成について
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投稿者 kksblog : 2009年04月15日 11:50