●大学の教育改革、国際化はどこまで進んだのか 文部科学省の調査 (2009年04月14日)
文部科学省は、大学における教育内容の改善を図る取り組みについて調査を行い、平成19年度の大学に置ける教育内容などの改革状況を取りまとめ、その結果を発表しました。
大きく分けて、1,学士課程教育改革関係、2.大学の国際化に向けた取組関係について、平成18年度と平成19年度の実績を調べたものが取りまとめられています。
全ての授業科目でシラバスを作成した学部を持つ大学の数は、平成18年度は全大学の約95%にあたる677大学ですが、19年度は691大学に増加しています。しかし準備学習などについての具体的な指示や、準備学習に必要な学習時間を起債している大学は全体の半数以下にとどまっています。
「シラバス」とは講義などの要旨のことで、開講される科目について、事前に建てられた講義内容や開講期間中の進度などの計画を記したものです。学生が受講科目を選択するための参考になります。
学部段階においてGPA制度を導入している大学は270大学から295大学に増加しています。GPAは主に学修指導や奨学金・授業料免除の基準として使用されており、進級判定や卒業判定の基準への活用は少数にとどまっています。
GPAとは学生一人の成績を総合的に判定するための方法であり、これまでは選択した講義ごとに「良」「可」「不可」といった評価が一般的でした。その講義ごとの成績を数値化し、合計して講義数で割ることにより成績の平均値が求められ、その学生の平均的な能力を評価することができます。これまでは「不可」を取っても成績には影響しませんでしたが、GPAでは平均値を求めることで全体の点数に影響します。海外の多くの大学で導入されているので、留学などの際に基準として提示することができます。
この他、ファカルティ・デベロップメント(教員の職能開発)を実施した大学数、英語による授業を実施した大学、国外大学とのダブル・ディグリー制度を導入している大学について、いずれも着実に増加しているとの報告がされています。
85%の大学でカリキュラム改革ー文部科学省 大学の教育改革に関する調査
グローバル化、人口減少…未来の大学の在り方について議論されるべきこと
大学における教育内容等の改革状況について:文部科学省
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投稿者 kksblog : 2009年04月14日 08:07