●大学生の就職に際しての就職差別につながる問題事象を公表~大阪府 (2009年04月08日)
大阪府が、大学生の就職に際しての就職差別につながる問題事象の状況を公表しました。
大阪府では、平成17年度から、府内の大学等や厚生労働省大阪労働局と連携・協力して、大学生の就職に係る公正採用選考に反する問題事象について、企業をはじめ、広く府民に状況を明らかにすることにより、公正な採用選考制度の確立に向けた意識の高揚を図ることを目的として、全国で唯一、報告書として公表しています。
学生からの問題事象の報告の中で最も多い内容は、「家族状況に関する質問」。家族状況に関して、履歴書等に質問欄があったり、面接時に質問があったりと、報告の大半を占めています。家族状況に関する質問は、仕事に対する適性・能力に関係なく本人に責任のない事項なので、「求職者等の個人情報の取扱い」に抵触する恐れがあります。
問題事象が全体的に減少する中で、「男女機会均等に反すること」は増加の傾向です。女性についてのみ結婚・出産後も働くことの意思を質問したり、女性(または男性)を敬遠しているかのような質問があったりと、男女雇用機会均等法に違反する面接質問があったことが報告されています。
本籍・出身地、家族状況、住居状況、思想、生活信条、宗教等の質問は、就職差別につながります。近年、個人情報の取り扱いに関して慎重になってきている影響もあってか、問題事象件数は、平成16年度992件から、平成19年度232件とかなり減少してきていますが、問題事象は企業独自の履歴書やエントリーシートに多く見られるようで、明るみに出ずに続いてしまっているかもしれません。公表によって、新年度の企業の採用体制が改善され、応募者の人権を尊重し、広く門戸が開かれるといいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年04月08日 10:37