●勉強の分からないこと、質問せずにそのままに~『学習に関する調査』 (2009年04月04日)
モバイルリサーチを展開するネットエイジア株式会社が、小学生・中学生・高校生を対象に、『学習に関する調査』を実施いたしました。
まず、授業の内容や問題集で、分からないことや苦手なことがある場合、回答者の半数が、分からないことや苦手なことをそのままにしている実態が明らかに。一方、2回に1回、3回に1回は解決しているといった、完全ではないがある程度対処しているのも3割程度、毎回解決しているのは2割にも満たないことがわかりました。
解決しないということは、先生への質問も「しない」、「あまりしない」が6割に上ります。特に小中学生より、高校生の方が先生への質問を行なっていない傾向。質問を「しない」理由は、「面倒だから」「先生に話しかけにくい」「どう質問していいのかわからない」などが挙げられました。
学校(または塾・家庭教師)の授業の不満点は「授業がつまらない」「授業の進め方が速すぎる、または遅すぎる」など、学習において求めることは、「もっと興味・やる気が出るような授業をしてほしい」「もっと分かりやすい授業をしてほしい」などの回答でした。
また、パソコンを使った自宅学習への興味度は約6割。学力のアップに効果があるかどうかも、「効果があると思う」が6割を超えています。「興味」も「効果」も、小中学生より高校生のほうがポイントが高い傾向です。理由は「自分のペースに合わせられる」「自分の都合に合わせられる」「理解しやすそう」といった点から、パソコンを使った自宅学習に関心が集まっていて、特に「自分に合った学習ができていない」小中学生と高校生の不満を解決する有効な学習方法として関心が高いようです。
なお、パソコンを使った自宅学習に興味がある回答者は、分からないことや苦手なことがある場合、「解決してない」ポイントが高く、先生への質問もしない傾向です。しかし「学習において学校(または塾・家庭教師)の先生に求めたいこと」への項目のポイントは高く、授業に対する要望が高い傾向にあることが明らかとなりました。
現在、学校以外での勉強法は、「塾」がトップ。しかし今後は、「パソコンを使った自宅学習」に取り組んでいきたいと考える人が増える可能性があることが予想されます。自分のペースや都合にあわせて学習できる利点がある一方で、ますます先生と生徒といった人とのコミュニケーションが失われていくことも考えられるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2009年04月04日 03:55