●不景気の影響下でも、教育に関するeラーニング市場は好調に推移 (2009年04月27日)
市場調査を手がける(株)矢野経済研究所は、eラーニングビジネスについて調査を実施しました。
「eラーニング」とは、ネットワークとパソコンを利用した教育や研修を行なう学習形態のことですが、本調査では、それだけに限定せず、携帯ゲーム機、携帯電話、携帯型デジタル音楽プレイヤー、学習用ソフトウェア(ゲームも含む)、衛星通信等を使用した学習形態を含めています。
調査期間は2009年1月から3月。eラーニングシステム開発・構築・販売事業者、eラーニングコンテンツ開発・製作・販売事業者、 eラーニングを介した研修や講義を提供・運営する事業者、 学習ソフトウェア開発・製作・販売事業者などを対象としました。
調査結果によると、2008年度の国内eラーニング市場全体の市場規模は、前年度比2.1%減の1,313億円となる見込みです。しかし、インターネット・イントラネット等ネットワークを媒介とした学習・研修形態のみの市場をみると、前年度比12.7%増の665億円と堅調に推移する見込みです。
世界的な景気悪化により、市場拡大は阻害されていますから、市場規模が減少するのは当然のことでしょう。しかし、そんな状況下でも、2009年度は前年度比ほぼ横ばいで推移すると予測されています。むしろ、企業の研修コスト削減によるeラーニングへの切り替えが期待され、携帯ゲーム機での学習スタイルの定着等によって、市場は今後も一定の規模を保ちながら推移していく見通しです。
時代のニーズにあった学習を提供するeラーニングは、新しい学習形態として、今後も発展していくことが予想されますね。ヒット商品が生まれれば、不景気であってもさらなる市場拡大があるのではないでしょうか。
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投稿者 kksblog : 2009年04月27日 08:46