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不登校の児童生徒は増加傾向~平成19年度文科省の調査結果より (2009年04月15日)

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文部科学省は、ホームページにて平成19年度の小・中学校における不登校の状況についての調査結果を公表しています。

これは、児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査を実施することにより、今後の生徒指導施策推進の参考にするためです。

平成19年度の不登校児童生徒数(30日以上欠席者)は、小学校は23,927人、中学校は105,328人、高校は129,255人で、平成3年度からの推移をみると、全体的に増加傾向です。

また、学年があがるごとに人数が増える傾向で、小・中学校では中学3年が最も多く、男女別にみると、小学校では男子が多く、中学校では女子が多い結果になっています。

不登校となったきっかけと考えられる状況は、「友人関係をめぐる問題」、「学業の不振」、「親子関係をめぐる問題」、「家庭の生活環境の急激な変化」などが挙がっていますが、最も多いのは「本人に関わる問題」です。そのため、不登校状態が継続している理由で多いのは「不安など情緒的混乱」、「無気力」で、他には友人関係や家庭、学校生活上の影響があるようです。いじめから不登校になったと考えがちですが、いじめ以外の原因も多くあることがわかります。

教師の指導や学校の措置によって、登校できるようになった児童生徒は大勢います。効果があったのは、家庭訪問を行なったり、登校を促すため、電話をかけたり迎えに行くなどしたり、保護者の協力を求めて、家族関係や家庭生活の改善を図ったこと。積極的に指導にあたることで、不登校の児童生徒の心境、環境は変化し、改善できることがわかります。

不登校は、児童生徒自身で解決できない理由がある心の表れではないでしょうか。学校と家庭が連携し、不登校の児童生徒に手をさしのべてあげられるといいですね。


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投稿者 kksblog : 2009年04月15日 13:02


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