●若者の就業についての希望と厳しい実態を公表~総務省 (2009年03月31日)
総務省統計局は、平成19年就業構造基本調査(10月1日実施)の結果より、若年層の就業の希望および状況などを取りまとめ、公表しています。
少子高齢化の進展と人口減少社会の到来の中にあって、就業の面では若年人口の減少や団塊世代の退職による労働力不足(減少)による経済社会の持続的発展への影響が懸念され、若年に対する就労支援が課題とされています。
若年層の就業状態をみると、男性の有業率は70.2%(1092万2千人),、女性は57.8%(868万1千人)です。
有業者の転職の希望状況をみると、非正規就業者の男性の3人に1人、女性の4人に1人が転職を希望しており、職業別にみると、男女とも「販売従事者」、「サービス職業従事者」が高い割合になっています。希望する職種は、男性は「専門的・技術的職業」が最も多く、次いで「サービス職業」、「運輸・通信従事者」など、女性は「事務職」が最も多く、次いで「サービス職業」などとなっています。
就業希望者について職業訓練・自己啓発の状況をみると、自発的に行っている割合は、正規就業を希望している者で男女とも3割となっており、非正規就業を希望している者(男性が2割弱,女性は1割強)より高くなっています。
若年層(15~34歳)の就業者は全体の62.2%(1869万人:平成20年)。しかしその中でフリーターは5.7%(170万人)を占めます。また、無業者は2.1%(64万人)にも及び、若年層をめぐる状況の厳しさもうかがわれます。いよいよ4月の就職。こんな状況のときこそ、若い人たちのフレッシュなパワーで活気づくといいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年03月31日 03:23