●大学生はボランティアに熱心?関連授業科目数は、4年前より1.4倍に増加 (2009年03月30日)
独立行政法人 日本学生支援機構は、ボランティア活動の推進と環境に関する調査を実施しました。
今回とりまとめた平成20年度調査で、今後の学生ボランティア支援の重要な施策としては、「大学等による地域社会への貢献活動を促進する」が6割を超え最も多く、大学等における社会貢献活動を重視する傾向にあることがわかりました。
学内にボランティア・NPOに関する部署がある大学等は8割強であり、16年調査と同水準です。その業務内容は「ボランティア・NPO情報の収集・提供」を含め多岐に渡ることも明らかになっています。
予算措置を行っている大学等は3割未満で、予算の種類は「大学等独自の予算」が7割以上であり、「文部科学省の競争的資金等」も1割を超えています。また、担当者の課題・困難としては、「学内の運営体制が不十分」が5割強と最も高い結果になりました。
ボランティア関連授業科目の開設実施校は320校(全体の35.4%)で、開設科目数はのべ869科目にのぼっています。平成16年度調査に比べ、実施校数(325校、37.8%)に変動はなかったものの、各大学等における開設科目数(616科目)は、1.4倍に増加しています。
しかし、その対象は、社会科学(31.1%)、人文(26.6%)、教育(10.6%) 等、文系学部生が中心で、授業担当者の7割が学内教員ということもわかっています。
学生のボランティア活動を支援することで得られる成果は、「学生のコミュニケーション能力の向上に役に立つ」「学生の学ぶ姿勢や意欲の向上に役に立つ」「学生の公共の精神やマナーの向上に役に立つ」などを半数以上の大学等が挙げています。
国公立と私立の違いをみると、国公立は、学生のボランティア活動への取り組みを通して地域社会との関係づくりや学生同士の人間関係づくりなど期待し、私立においては、学生の学ぶ姿勢や意欲の向上を期待しているという点に違いがあります。
ボランティア活動を通して得るものは、お金に代えがたい経験だったり、友情だったり、出会いだったり、と人によってさまざまですが、いずれにせよ成長過程でこれらの体験は絶対に欠かすことのできないものでしょう。大学生だけではなく、小学生や中学生、高校生の子どもたちにもぜひ沢山のボランティアを経験させてあげたいものです。
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投稿者 kksblog : 2009年03月30日 17:22