●いじめや問題行動の対策に「児童・生徒指導の手引き」を発行―横浜市教育委員会 (2009年03月30日)
横浜市教育委員会は「児童・生徒指導の手引き」を発行しました。
これは、いじめ、暴力行為、児童虐待、学級崩壊、不登校など、現在対応が必要な児童・生徒指導の問題に対して、横浜市の事例を取り上げ、問題の背景、対応の仕方、関連する法令などについてまとめたものです。それぞれ16の課題に対して対応策をまとめた「事例対応編」と、関連する資料をまとめた「資料編」から成り、各学校で生徒指導の参考になるよう、まとめられています。
横浜市では、平成19年度の児童・生徒による暴力行為の発生件数が過去最高となったほか、不登校児童・生徒数も増加傾向にあります。また、いじめの件数は減っているものの、ネットいじめなど新しいタイプのいじめが増えるなど、生徒指導の面で対応が必要な場面が増えています。
今回の手引きは、これらの問題への対応方法をまとめたもので、各学校で生徒指導にあたってきた先生たちの実践記録がまとめられています。
例えば生徒間暴力については、小・中学校の事例が3つ挙げられ、それらの原因・背景として「規範意識の欠如」や「コミュニケーション能力の不足」などが挙げられるとしています。
その上で、
・「社会で許されないことは学校でも許されない」ということを指導する
・行為にいたる児童・生徒の心情や行為の背景を読み取る
・保護者を含めて再発防止に取り組む
・外部機関との連携を図る
などを基本方針として挙げています。
また、対応方法についても、
・本人への対応(初期、中・長期)
・保護者への対応
・学校内での体制づくり
など、それぞれに応じた対応のポイントがまとめられています。
このほか、「不登校の早期発見チェックリスト」や「携帯電話・インターネットの安全チェックシート」など、問題を未然に防ぐためのポイントも紹介されています。
実際に生徒指導にあたってきた先生方の記録なので、対応のポイントが分かりやすくなっています。何か問題が起きたときには、この手引きを参考に早期解決につなげてほしいですね。
■関連記事
子ども達の暴力行為・ネットいじめが増加 問題行動等に関する調査
「すべての子どもたちのひとみが輝き、こころが通う」生徒指導資料を公表
事例で考えるいじめ問題対策 文科省・国立教育政策研究所
« 気象庁の平成21年報道発表の資料 | トップページへ 大学生はボランティアに熱心?関連授業科目数は、4年前より1.4倍に増加 »
最新記事一覧
- スポーツ指導者必携! 豊かな心を育み、強い絆をつくる新しい時代のコーチング本(2013年11月23日)
- 「エコプロダクツ 2013」が、東京ビッグサイトにて12月に開催されます(2013年11月22日)
- 関西四大学が入学生を対象に『薬物に関する意識調査』を実施(2013年11月21日)
- グッドデザイン賞受賞の「超変換!!もじバケる特選」、新たに6種類を発売
- メダリストの講演やシンポジウムも 「生涯スポーツ・体力つくり全国会議」(2013年11月20日)
- 秋の「SACLA(サクラ)見学ツアー」最先端研究施設でオイシイ発見をしよう
- キッズ用ブルーライト対策メガネ エレコムより新発売
- クロスリンクマーケティング、子ども向けタブレット端末「Rainbow Pad」、トイザらスで販売(2013年11月18日)
- 教育支援コーディネーター・フォーラム参加者を募集、模擬授業体験や講演も
- 元栄養教諭らが運営する学校給食サイト「おkayu」がオープン
- 大学における教育内容等の改革状況を調査~文部科学省
- 宇宙実験を知る 日本マイクログラビティ応用学会による公開講演・公開展示
- 反転授業の動画とパンフレットを公開 ゼッタリンクス(2013年11月15日)
- 自分らしさを伝え、記入・提出を効率的に~ エントリーシート「OpenES」学生登録開始
- 世界に飛躍できる人材を~進学・留学・キャリアの相談・体験イベントを開催(2013年11月14日)
投稿者 kksblog : 2009年03月30日 15:31