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高校も「脱ゆとり」―高等学校の新学習指導要領公示 (2009年03月17日)



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文部科学省は、高等学校と特別支援学校の新しい学習指導要領を公示しました。

今回公示された学習指導要領は、昨年12月に改定案が公表され、パブリックコメントの募集後、修正して公示されました。しかし、大幅な変更はなく、ほぼ改定案通りの内容となっています。

このうち高等学校の学習指導要領では、学ぶ内容や量の増加が打ち出されており、先に公示された小・中学校の学習指導要領と同じく「ゆとり教育からの転換」の傾向が強くなっています。

文部科学省は、新しい学習指導要領のテーマとして、「『生きる力』をはぐくむ」を掲げています。さらに、この「生きる力」をはぐくむために、
・基礎的・基本的な知識・技能の習得
・言語活動や理数教育の充実
・豊かな心と健やかな体をはぐくむための道徳、体育、芸術・文化に関する教育の充実
を挙げています。

このため、新しい学習指導要領では学ぶ内容や量をこれまでより難しいものにする傾向が強く、具体的には、
・理科と数学で難しい内容に踏み込まないようにする「歯止め規定」が撤廃され、より高度な内容に踏み込むことが可能になった
・英語で教える単語数が1300語から1800語に増えた
などの変化がありました。

また、国語では表現力を身につけることを重視しているほか、国語以外の教科でも授業に論述や討論を取り入れ、日本語の表現力を高めることが求められています。

この新しい学習指導要領は、平成25年度入学生から実施されますが、総則や特別活動等は平成22年度から、数学と理科は平成24年度の入学生から先行実施されます。

学習指導要領は前回の改定から約10年で、大きく方針転換することになります。教育現場で大きな混乱が起きることのないよう、十分な配慮をしてほしいと思います。

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投稿者 kksblog : 2009年03月17日 17:06


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