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年齢が上がるごとに体力の差が広がる―東京都児童・生徒の体力テスト調査 (2009年03月11日)

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東京都教育委員会は、平成20年度東京都児童・生徒の体力テスト調査の結果をまとめ、公表しました。

この調査は、児童・生徒の体力・運動能力の状況を明らかにするために昭和41年から毎年行われているものです。今年度は、都内の公立学校から小学校51校、中学校50校、高等学校24校を抽出し調査を行いました。

これによると、都の児童・生徒の体力は小学校までは全国平均と同程度であるものの、中学校、高等学校では全国平均を下回ることが分かりました。運動習慣の有無などによって、年齢が上がるごとに個々の体力差が大きくなることも原因のようです。

今回の調査では、今年度の調査結果をもとに、
1.平成19年度の全国平均値
2.10年前の都の平均値
3.30年前の都の平均値
との比較がそれぞれ行われました。

このうち、全国平均値との比較では、体格は同程度であるものの、体力・運動能力は全国平均より低い傾向にあることが分かりました。特に、中学校以上で全国平均を下回っています。

個々の状況を分析したところ、朝食の摂取状況、睡眠時間、運動習慣・頻度などが体力に影響していることも分かりました。これらの習慣の積み重ねが年齢とともに体力に大きな差となって表れ、特に中学校以上で個々の体力に差が出てしまうようです。

また、過去との比較では、10年前の調査結果との比較では大きな変化は見られなかったものの、30年前との比較では体格・体力ともに変化が見られたということです。特に、体格は30年前を上回っているのに対し、体力は全年齢で下回っており、体力が低下していることが分かりました。

都は、3年間で児童・生徒の体力・運動能力を全国平均程度に向上させることを目標としています。そのため、スポーツ教育推進校の拡充や部活動推進指定校の指定などを行うことにしています。また、学校の授業で体づくり運動や運動遊びなどを行って体力向上に役立てたいとしています。

子どもの体力低下は全国的な問題となっていますが、その背景には体を動かして遊ぶ場所の減少や、生活習慣の乱れが影響しているようです。学校では運動遊びなどを通して運動に親しみ、家庭では規則正しい生活を心がけるなど、学校と家庭とが一体となって体力向上に取り組む必要がありそうです。

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投稿者 kksblog : 2009年03月11日 16:23


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