●有給休暇は10日以下が5割、休憩時間は20分以下が7割~先生の勤務状況 (2009年03月09日)
沖縄県教育委員会は、「教職員の勤務の実態や意識に関する調査報告書」を発表しました。
調査の目的は、各学校における教職員の勤務の実態や意識を的確に把握し、学校組織の活性化や効率化に資する方策を検討すること、そして調査対象者は、沖縄県内のすべての公立小学校・中学校・高等学校・特別支援学校校に在籍する本務職員12,760人でした。
調査内容は、(1) 年次有給休暇の取得状況に関すること (2) 勤務時間内の業務に関すること (3) 勤務時間外に行っている業務に関すること (4) 業務内容に関すること (5) 悩みに関すること (6) 改善策に関すること (7) 45分休憩時間に関すること (8) パワー・ハラスメント及びセクシャル・ハラスメントに関することです。
「年次有給休暇の取得状況」については、全体で見た場合、53.5%の教員が10日以下と答えており、最も多いのが6~10日の35.9%となっています。小学校と高等学校は全体とほぼ同じような状況になっており、中学校では10日以下と答えたのは60.2%で最も高く、特に5日以下と答えた割合が他の校種と比べて高くなっていることがわかりました。
「勤務時間内の業務量」については、全体で見た場合、「多いと思う」「どちらかというと多いと思う」と答えたのが77.6%で、4人に3人の割合で業務量が多いと感じていることが明らかになりました。小学校、中学校、高等学校、特別支援学校でいずれも70%以上の教諭が業務量の多さを感じています。
「日頃の業務内容等の中で個人的に悩んでいること」について、全体で見た場合は、「授業の進め方、教え方」(26.7%)が最も多く、次いで、「校務分掌上の仕事」(20.7%)、「学級・保健室・事務室等の経営」(7.5%)、「児童・生徒の人間関係」(7.4%)の順となっています。
「所定の時間で取れている休憩時間」については、全体で見た場合、70.8%が「20分」以下しか取れていない状況でした。校種別に見ると、「20分」以下しか取れていないのは、小学校で89.2%、中学校で84.5%、高等学校31.1%、特別支援学校71.5%という結果になりました。
同報告書には、他にもいろいろな調査結果が記載されていますので、ぜひ参考のために一読をしてみてはいかがでしょうか。この調査結果からは先生の勤務の過酷さが浮き彫りになっています。今後、もっと勤務状況等が早急に改善されていくことが望まれます。
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投稿者 kksblog : 2009年03月09日 19:08