●昨年度より交通事故が減少―警察庁「平成20年中の交通事故の発生状況」より (2009年03月06日)
警察庁交通局は「平成20年中の交通事故の発生状況」をとりまとめ、公表しました。
これによると、平成20年中に起きた交通事故は76万6,147件で、前年より6万6,307件減少しました。また、交通事故による死者数は5,155人で、前年より589人減りました。交通事故による死者数の減少は8年連続で、交通事故による死者が最多だった昭和45年の3分の1以下の水準となりました。
交通事故による死傷者の特徴を年齢別に見ると、若者の負傷者が減少した一方で、高齢者の負傷者数が増加傾向にあります。特に高齢者の場合は死者や重傷者の割合が高く、死者の48.5%、重傷者の30.0%を65歳以上の高齢者が占めており、他の年齢層に比べ被害程度が深刻になりやすいようです。
交通事故の状況別では、自動車乗車中に事故に遭うケースが最も多く、全体の6割を占めました。このうち、シートベルト非着用者の致死率は着用者の11倍以上となっており、幼児の場合はチャイルドシート不使用者の死亡重傷率は使用者の2.5倍となっています。また、チャイルドシートの不適正使用の場合も交通事故の被害が大きくなりやすく、不適正使用者の死亡重傷率は適正使用者の4.1倍となっています。
子どもの交通事故を状況別にみると、自転車乗用中や歩行中に事故に遭うケースが多いようです。特に子どもの場合は子どもの側に違反があるケースが他の年齢層より高く、中でも安全不確認、一時不停止、飛び出しなどの違反が多くなっています。
交通事故が減っているとはいえ、年間の死者が5000人を超える状況に変わりはありません。特に子どもの事故は、チャイルドシートの適正使用や、安全確認の有無など自分たちの努力で事故を減らせる余地がまだありそうです。子どもと一緒にもう一度交通安全について考えてみたいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年03月06日 17:17