●運動時間と体力差は比例する?~小学生と中学生の体力調査の結果 (2009年03月05日)
大阪市教育委員会は、保護者や市民に説明責任を果たすとともに、教育により関心を持って協力してもらうために、「平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を公表しました。
調査の内容は、小学校調査〔8種目〕として握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げをおこない、中学校調査〔8種目〕では、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、持久走 or 20mシャトルラン、50m走、立ち幅とび、ハンドボール投げをおこないました。
大阪市の特徴としては挙げられるのは以下の5点です。(1)小・中学校ともに、多くの種目で全国平均を下回っている。 (2)小学校においては、反復横とび・20m シャトルランで全国平均との差が大きい。
(3)小学校女子においては、ソフトボール投げで全国平均を上回っており、中学校においては握力・ハンドボール投げで全国平均を上回っている。さらに、女子においては、長座体前屈も全国平均を上回っている。 (4)体力テストの合計点を5段階で評定した総合評価では、小・中学校ともにA段階の割合が全国平均に比べて少ない。
(5)生活習慣の結果では、朝食摂取率が全国平均より低いことや1日のテレビ(テレビゲーム含)の視聴時間が3時間を越える割合が、全国平均より高いことが明らかになった。
大阪市の児童生徒の運動時間とその状況を見てみると、中学生では、1週間の総運動時間分布をみると、明確な二極化がみられました。さらに、体力合計点についても二極化が明らかになっています。
小学生では、運動時間の二極化は明らかになりませんでしたが運動時間による体力差は明らかです。 なお、小学生女子、中学生女子において、運動をほとんどしていない児童・生徒が多数いることもわかりました。
身体の基礎が出来上がる時期に適度な運動をすることは非常に大切なことです。学校の先生や保護者の方たちが、今まで以上に“日常”の中で子どもたちに運動をさせていくように気を配っていくと良いかもしれませんね。
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投稿者 kksblog : 2009年03月05日 21:20