●国公立大の志願者は後期日程で約9千名の減少、私立大志願者は2年連続で微増 (2009年03月03日)
河合塾は、「2009年度 国公立大志願状況まとめ」と「2009年度 私立大志願状況まとめ」を公表しました。
「国公立大志願状況」に関しては、2月20日に文部科学省が国公立大の確定志願者数を発表しました。志願者総数はセンター試験導入以降最も少ない475,020人、募集人員に対する志願倍率も昨年の4.88倍から0.12ポイントダウンし4.76倍となりました。
日程別にみると、志願者の減少は後期日程で約9千名減となった影響が大きいといわれています。今春入試においても、難関大や医学科を中心に後期日程の廃止・縮小が続いており、後期日程の募集人員は国公立大全体で467名減少するという結果になりました。
難関12大学全体では、前期日程で約6百名減(前年比99.1%)となりました。今年度はセンター試験の平均点ダウンに伴い難関大の敬遠傾向も予測されましたが、志願者数は微減に留まり、これら難関大の根強い人気が感じられる状況であったとのことです。
今春入試の特徴として、大学全体の志願者数に大きな変化はなくとも、学部別の志願者数の増減が激しい大学が多いという結果になりました。そのなかで最も志願者数が増加した大学は、ノーベル賞受賞者を輩出した名古屋大だったそうです。
私立大志願状況を見てみると、18歳人口の減少にも関わらず、私立大の延べ志願者数は2年連続で微増となりました。これは地方の小・中規模校では志願者の減少が続いているものの、都市部の大規模校がその減少分を上回る志願者を集めたためだと指摘されています。
また、都市部の大規模校では学部の新設・改組が相次いだことや、首都圏の大学では入試方式の複線化などの改革が進んだことが志願者数を大きく伸ばした理由だと考えられています。
河合塾では、この他にも詳細なデータや分析を公表していますので、気になる方はぜひ資料を一読してみてください。入試も終わりに近づいてきましたが、まだ後期試験が残っている生徒もいるでしょうから、最後の最後まで諦めずに頑張って欲しいものです。
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投稿者 kksblog : 2009年03月03日 18:26