●携帯ルールがある家庭の子は、マナーやモラルが身に付いていることが多い (2009年03月03日)
文部科学省主体で行われた「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」の結果が、速報として取りまとめられ、公表されました。
調査対象は、全国の小学6年生、中学2年生、高校2年生および当該児童生徒の保護者、全国の小・中・高等学校です。調査の結果によると、携帯電話の利用やそのルールについては、個人や家庭による差が大きくなっているようです。
携帯電話を利用している子どもについて、学年が上がるごとにその利用頻度は増加し、利用する機能の幅も広がっています。例えば携帯電話による1日のメール送受信件数について、「ほとんどメールは使わない」「10件未満」
の合計は小6は7割以上、高2では4割です。一方「50件以上100件未満」「100件以上」の合計は、小6では2.4%ですが高2では13.9%います。
さらに、高校生では携帯をインターネット端末だけでなく、プロフや掲示板等の情報発信手段として活用することが増えるようです。高2で自分のプロフの公開を「したことがある」生徒が44.3%いました。しかし高2の保護者で「自分の子どもがしたことがあると思う」と答えたのはおよそ三分の一の16.5%と、子どもの利用実態をあまり把握できていないことがわかりました。
家庭で携帯電話の利用についてルールを決めている子どもと、そうでない子どもとでは、マナーやモラルを身につけているかに差があるようです。チェーンメールが届いた場合、中2でそれを転送することを「してはいけない」と答えたのは、ルールがある子は72.1%、特にルールがないと58.3%でした。
マナー・モラルの定着に関しては、家庭だけでなく学校での学習経験とも関連があるようです。学校もしくは家庭で学んだ子どもは、そうでない子どもよりフィルタリングを「必要」と思い、利用マナーについても正しく答える割合が高くなっています。
今回の調査により、携帯電話の利用について家庭でルールを決めること、学校で情報モラル、ネットマナーの学習をすることによって、子どもの意識に変化が生じる可能性が示唆されました。携帯を持たせないことがルールの家庭で育った子どもであっても、将来自分で入手することもあるでしょう。そんなときに、子どものときに身につけた知識は決して無駄ではなかった、と実感するのではないでしょうか。
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target=_blank>「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」の結果(速報)について
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投稿者 kksblog : 2009年03月03日 15:15