●知的障害がある生徒の職場実習・就業事例集を作成―横浜市教育委員会 (2009年02月26日)
横浜市教育委員会は、「ココガ働クバショ―知的障害がある生徒の職場実習・就業事例集」を作成し公開しています。
これは、横浜市立の特別支援学校を卒業した知的障害のある生徒たちが社会人として働く様子をまとめたものです。卒業生たちの職場実習の様子や現在の状況、雇用の状況などを紹介しているほか、職場実習に協力している企業からのメッセージも紹介されています。
横浜市は、事例を紹介することで、知的障害者の自立や雇用に対する理解を広めたいとしています。
横浜市には、知的障害を対象とする特別支援学校が4校あります。そのうち、比較的軽度の知的障害を持つ生徒を対象にした日野中央高等特別支援学校と二つ橋高等特別支援学校では、一般企業への就労を目指す職業教育を行っており、例年8割~9割の生徒が一般企業に就職しています。
この2校では在校時に様々な企業での体験実習や試験実習が行われています。体験実習は働く場を体験することのみを目的とした実習で、試験実習は就職を前提とした実習です。しかし、体験実習の際に評価が高かった生徒がその企業にそのまま就職する例もあるようです。
この事例集では、実習や就職の際の様子が雇用者のコメントとともに紹介されています。
実際に生徒を採用した企業からは、
・障害の有無よりも、仕事を覚えようとする意欲や熱意を重視した
・非常に苦手なことがある反面、得意なことも多くあり、得意なことを生かせば立派な戦力になる
などの声があがっています。
また、体験実習に対しては、
・どんな仕事を任せたら良いかが分かった
・思ったより仕事ができて驚いた
などの感想が寄せられました。
学校側は、今後も実習の受け入れ企業を幅広く求め、生徒の就職につなげたいとしています。
知的障害者の雇用に前向きでない企業には、障害をよく知らないために不安を感じるということもあると思います。実際に働いている人たちの事例を知ることで、知的障害者への理解がより深まると良いですね。
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投稿者 kksblog : 2009年02月26日 17:31