●子どもに運動を行わせるための外発的・内発的動機付け<B&&財団・幼児運動プログラム第1回モデルセンター講習会を2月20・21日に開催> (2009年02月24日)
ブルーシー・アンド・ グリーンランド財団(B&G財団)は、平成8年度から、子どもの体力向上や正しい運動習慣を身につけてもらうことを目的に、「B& G幼児運動プログラム」の全国の海洋センターへの普及を進めています。2月20日・21日には、このプログラムの資質向上を目指し、 「第1回モデルセンター講習会」が都内で開催されました。
今回の講習会に参加したのは、 熱意を持ってプログラムに取り組んでいる全国20か所のモデルセンターの指導員。 このB&G幼児運動プログラムは、プールで行う「アクアリズム運動プログラム」と、体育館で行う「フロアリズム運動プログラム」があり、 20日は中央区の月島スポーツプラザを会場に、 アクアリズム運動プログラムの講習から始まりました。 まず、愛知県一色町海洋センターの神谷法子さんからアクアリズム運動の事例が発表された後、 スポーツプラザのプールを使って、リズム水泳をはじめとする実技の指導方を紹介しました。
続いて、午後からは港区の海洋船舶ビルに移動し、 アクアリズム運動とフロアリズム運動の参加者に向けて、同財団指導養成課の大関真理子氏からB& G幼児運動プログラムの方向性が説明されました。大関氏は「指導員は子どもの成長に応じた適切な運動量を把握しておくことが大事で、 過剰な運動量は子どもをつぶしてしまうことがある」と注意を促しました。また、運動ができない子どもに対しての過剰なサポートは禁物で、 あくまでも子ども自身が体の動かし方を意識できるような補助が望ましいということです。
また、日本体育大学武道学科准教授の伊藤雅充氏(写真) が「 幼児期の運動の必要性」について講演を行いました。 子どもに運動を行わせるには動機づけが必要となりますが、ハンコをあげるなどの「外発的動機づけ」と、 自分がイメージした通りにできる喜びを知るなどの「内発的動機づけ」があるそうです。伊藤氏は 「外発的動機づけで運動をさせるのは、指導者としてやりやすいのですが、 最初は外発的動機づけでも、自分で運動をやりたいという気持ちにさせて、内発的動機づけへと次第に移行する必要があります」と語りました。
そして21日は、 フロアリズム運動プログラムの講習が海洋船舶ビルで行われ、千葉県いすみ市岬海洋センターの吉野万智子さんから事例が発表されたほか、 VIP体操教室の藤井初美氏による、マット運動やボールを使った実技講習が行われました(写真)。
こうして講習を通じて習得したことを、 参加した指導員が各地域の海洋センターで広めていくことが期待されます。
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投稿者 kksblog : 2009年02月24日 14:00