●マイクロソフトとベネッセのコラボによる理数系教育の支援 (2009年02月14日)
マイクロソフト株式会社と株式会社ベネッセコーポレーションは、理数系人材育成の促進に向けて、協力して全国の中学校および高等学校支援する活動を行なっています。
両社は、2007年12月より中高生が興味を持ちやすいロボットを題材に、「理論的および創造的な思考力」「プレゼンテーションなどのコミュニケーション力」「プロジェクト進行におけるチームワークやリーダーシップ」を育成する教材の研究と開発を共同で行なってきました。
開発された『ロボットを作ろう、動かそう ~4足歩行ロボットで学ぶ、情報社会の未来』の教材は、「ロボットの組み立て」「ロボット動作プログラミング」「ロボットのデザイン」「ロボット競技・プレゼンテーション」の4分野で構成され、具体的には、グループで4足歩行ロボットを組み立て、プログラミングでロボットを動かし、さらに作成したロボットの特長の説明やコンテストを実施するなど一連の学習体験が盛り込まれています。
本教材を通じて、プログラミング未経験者でもプログラミングの楽しさを体験することができることから、中高生の情報科学への興味を喚起することによって、大学の理数系学科に進学する生徒の増加やIT業界へ就職を希望する生徒の増加など理数系人材育成の促進を目指しています。2009年1月末までに首都圏9校の私立中学校・高等学校において、本教材を活用した体験型講座を実施しており、現段階で2校が教科「情報」等の授業で本教材を活用しているそうです。
現在の我が国の中等高等教育では、一部の国立大学の工学部が大学入試で定員割れするなど理数系離れが進んでおり、理数系の関心・意欲を示す指標は世界最下位です。生徒の学びの意欲を喚起する体験・探求型の学習機会(場の設置)や、社会と学校の教科学習を結びつける文脈学習、IT分野における実践的なプログラミング学習の必要性が高まっていることからも、本教材による理数系人材育成の効果が期待されます。
情報化社会の先端をいくソフトウェア会社であるマイクロソフトと、さまざまな中高生向け教材を開発し、全国の学校とのチャネルを生かせることのできるベネッセコーポレーションの協力による活動によって、生徒が興味・関心を持ち、社会人になってから活用のできる学習ができそうです。今後ますます企業の連携と教育業界への参入、学校の受け入れ態勢が整い、充実した教育環境が整うといいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年02月14日 11:53