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人権侵害を防ぐには学校教育が重要―福岡市「人権問題に関する市民意識調査」より (2009年02月13日)

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福岡市は「平成19年度人権問題に関する市民意識調査」を行い、結果を公表しました。

これによると、人権問題に関心のある人は77.8%でした。その中でも特に関心のある問題として挙げられたのは、「高齢者に関する問題」が43.4%で最も多く、次いで障害者に関する問題(39.5%)、子どもに関する問題(31.0%)という結果でした。

また、「人権侵害を防ぐための方法」として50%以上の人が、「学校での人権教育」を挙げ、多くの人が子どものうちから人権問題について学ぶべきと考えていることが分かりました。

この調査では、人権問題全般に関する意識調査のほか、同和問題、女性問題、子どもの問題など、人権問題の種類ごとの調査も行われました。

このうち、「子どもに関する問題」については他の人権問題に比べ関心が高いことが分かりました。また、「子どもに関することで特に人権上問題があると思われること」について質問したところ、
・子ども同士で仲間はずれや無視などいじめを行うこと(48.7%)
・保護者などが子どもを身体的、心理的、性的に虐待すること(36.1%)
・いじめをしている人やいじめられている人を見て見ぬふりをすること(35.3%)
などが人権上問題があると考えている人が多いことが分かりました。

こうした子どもの人権を守るために必要なこととしては、「地域で子どもを育み環境や活動を考えていこうという機運を高める」が54.1%と最も多く、次いで「学校においていじめ問題の防止に対する取組の強化を図る」が37.3%という結果でした。

また、「人権問題について理解を深めるために役立つもの」を挙げてもらったところ、「学校での人権教育」が50.9%と最も高く、次いで「テレビ、ラジオ」が50.7%、「新聞」が21.6%という結果でした。

多くの人が子どもの人権問題に関心があるというのは、それだけ身近な問題であるからだと思います。身近な問題だからこそ、子どものうちから家庭や学校で人権について理解を深めることがより重要になってくるのではないでしょうか。

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投稿者 kksblog : 2009年02月13日 17:55


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