●学校にいくら払ってる? 東京都の「保護者負担による学校教育費」調査 (2009年02月10日)
公立の小中学校は学費は無償、とはいえ、給食費や教材費など、ほぼ毎月幾分かは学校から徴収されています。東京都教育委員会では「保護者負担による学校教育費」の調査を行っており、平成19会計年度の調査結果が公表されました。
調査の対象は、東京都内の公立幼稚園、小中学校、中等教育学校、高等学校(全日制・定時制・通信制)、高等専門学校および特別支援学校です。平成19年度に保護者が学校教育活動のために支出した費用について、「PTA会計」、「その他の会計」および「学校徴収金」の各会計別に分類し、さらに使途別に「受益者負担額」、「PTA・学校後援会活動運営費」及び「従来の私費」に区分して調査しました。
「学校徴収金」は学校給食費、修学旅行費、生徒会費などがこれに当たり、「PTA会計」はPTA、またはそれと同一目的の団体の会計、「その他の会計」はPTAに該当しない団体の会計、またはPTA活動の中でも特別会計に当たるもの、卒業対策費などが当たります。
まず平成19年度に保護者が負担した学校教育費の総額は501億6608万7千円で、前年度より0.8%増加しています。その中で占める割合が最も大きいのは「学校徴収金」で全体の93.9%でした。次いで「PTA会計」が4.8%、「その他の会計」が1.3%でした。これらをそれぞれ前年度と比較すると、「PTA会計」は0.1%減少、「その他の会計」は21.8%、「学校徴収金」は0.6%増加しています。
さまざまな品物に置ける価格高騰は、教育活動費にも無関係ではないでしょう。特に昨年は食品で値上げが相次ぎ、また食の安全の面から、価格よりも品質を重視するべきだという声も聞かれます。子どもたちの教育、健康、安全を優先することを考えると、経費を抑えることは難しい面もあるでしょう。それを保護者側も理解するために、このような情報開示を今後も行ってほしいですね。
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平成20年度保護者が負担する教育費調査報告書−学校納付金調査−(平成19会計年度)(1月30日)
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投稿者 kksblog : 2009年02月10日 09:31