●教職大学院スタートからまもなく1年 東京都教育委員会による評価発表 (2009年02月03日)
教職大学院とは、優れた指導力を持った教員や、学校現場で他の教員に対してリーダーシップを担う現職教員の育成を目的とした、専門職大学院です。2008年度から設立され、教育養成学部を持つ全国の大学のうち、19の大学が認可を受け、開講しています。
東京都教育委員会では、教職大学院を開講した創価大学・玉川大学・東京学芸大学・早稲田大学について、平成20年度の「東京都教育委員会と教職大学院との連携」にかかわる評価を実施し、その結果を公表しました。教育委員会が提示した共通カリキュラムおよび「学校における実習」の内容について、各大学における履行状況を把握し、新人教員の養成・確保及び現職教員の育成の充実を図るのが目的です。
共通カリキュラムについては、各大学を訪問し、各大学が作成したカリキュラムシラバスを元に、大学関係者、学生からのヒアリングおよび授業観察を実施しました。また学校における実習については、連携協力校を訪問し、各大学が作成した実習計画を元に、大学関係者、連携協力校関係者、実習生からのヒアリング及び授業観察を実施しました。
共通カリキュラムにおける成果としては、ストレートマスター(院生)は、大学院で学んだ理論を実習における実践に結びつける力を身につけている、現職職員は、これまでの実践の裏付けとなる理論安くルールリーダーとしての資質・能力を身につけているなどが上がっています。
一方で今後の課題として、ストレートマスターや現職教員、管理職候補者が同じ授業を受講する場合、それぞれの段階に効果的な授業となるよう、一層の工夫が期待される、ということがありました。特に現職教員および管理職候補者は、受講期間が1年間と短いため、効率よくカリキュラムを進める必要があります。
学校における実習では、修了生は即戦力として期待できると高い評価を得ており、また保護者などから、実習生が教員免許を持っていることは安心感がある、などの成果が挙がっています。課題としては、授業と実習のバランスを図りながら、より効果のある実習の方法や内容、期間について検討することなどが挙げられました。
現職教員にとっては、一年間現場を離れて勉強することは勇気の要ることでしょう。志を持ってやって来る学生・教員のために、今後も評価・改善を進めていってほしいですね。
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投稿者 kksblog : 2009年02月03日 01:23