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教職大学院 19校のうち8校で定員割れ 文部科学省報告  (2009年02月01日)

2008年4月より開校された教職大学院について、設置状況調査の結果を公表しました。

教育水準の維持・向上のため教員としてのリーダーを育成する目的をもって教職大学院が設置され、一年近くになります。設置された19校に対する調査結果です。

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た教育委員会との積極的な連携は、教育現場が求める人材ニーズを相互に確認しあうことによる有用な人材の育成に役立ち、学生らは現場での実習協力を得るなどメリットが見られるようです。

一方問題点も出ました。何より問題なのは入学者の定員割れでしょう。19の大学院のうち8校が定員割れの状態です。たとえ定員を満たしている大学院でも、学校経営関連のコースが定員割れするなど、学生確保が深刻な課題として浮き彫りになりました。

専門的な大学院として初めての試みであり、情報提供不足や教育委員会から派遣された現役職員が少なかったことなどが原因として考えられるものの、初年度であり様子窺いとなったというところでしょうか。

また大学講義についても、現場を経験した教員学生と経験のない学生とが一緒に学ぶということは有益であるとしながらも、すべてのカリュキュラムを同一とするのではなく、一部の授業については必要に応じた講義プログラムとしてほしいという声が上がっています。

現場で何年も経験を重ねベテランと呼ばれている学生と、大学卒業したばかりの現場を知らない若者とがすべての講義を共有するということには、無理があるのは明白ではないでしょうか。

今年も5校が新設される予定です。本当に必要としている専門家教員が育成され、引っ張りだことなるような時代が来るといいですね。


■関連記事
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教職大学院設置計画履行状況等調査の結果等について(平成20年度)



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投稿者 kksblog : 2009年02月01日 03:35


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